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サムエル記上 2:12-28 リビングバイブル (JLB)

12.  ところで、エリの息子たちは、神様をないがしろにする、ならず者でした。 

13-14. いけにえをささげている人を見ると、必ず召使を一人やるのです。 そして、いけにえの動物の肉が煮えていると、その召使が三つ又の肉刺しを大なべの中に突き刺し、この分はみなエリの息子のものだと宣告したのです。 彼らは、いけにえをささげて神様を礼拝する、シロ詣でのイスラエル人相手に、だれかれの区別なく、こんな態度をとっていました。 

15. 時には、祭壇で脂肪を焼く儀式が行なわれないうちから、例の召使をやって、生の肉をよこせと言うことがありました。 焼き肉にして食べるためです。

16.  いけにえをささげている人が、「いくらでもお取りになってけっこうです。 しかし、まず〔おきてどおり〕脂肪をすっかり焼いてしまわなければなりません」と答えると、使いの者はこう言い返すのでした。「いや、たった今ほしいんだ。 つべこべ言うなら、腕ずくでももらうぞ。」

17.  こんなふうに、この若い連中は、神様の前に非常に大きな罪を犯したのです。 人々が神様にささげた物を踏みにじるようなまねをしたからです。

18.  サムエルはまだほんの子供でしたが、いっぱしの祭司のように小さなリンネルの服を着て、神様に仕えていました。 

19. 毎年、母親が小さな上着をこしらえ、持って来てくれたのです。 夫とともに、いけにえをささげにやって来る時のことです。 

20. エルカナとハンナが家路につこうとすると、エリは、二人を祝福し、神様にささげた子の代わりに、もっと子供が授かるよう、神様に願い求めてくれました。

21. それで神様はハンナに、三人の息子と二人の娘を授けたのです。一方、神様に仕えながら、サムエル少年はますます成長していきました。

22.  エリは、すでに非常な高齢に達していましたが、身辺の出来事については、よくわきまえていました。 例えば、息子たちが神の天幕の入口で仕えている女たちを誘惑したことも、ちゃんと知っていたのです。

23-25. エリは息子たちを呼びつけて注意しました。 「わしは神様の国民から、身の毛もよだつような、おまえたちの悪行について、さんざん聞かされた。 よくも神様の国民を罪に惑わすようなことをしてくれたもんだな。 通りいっぺんの罪でもきびしい罰が下るのに、おまえらの神様に対する罪には、どれほど重い罰が下るか知れたものではないぞ。」 ところが息子たちは、耳を貸そうともしません。 それというのも、神様がすでに、この二人を殺そうとしておられたからなのです。

26.  一方、サムエル少年は、背丈の面でも、人から愛される点でも、めざましい成長を遂げました。 神様に愛されたことは言うまでもありません。

27.  ある日、一人の預言者が来て、エリに神様のお告げを伝えました。「イスラエル国民がエジプトで奴隷だった時、わたしははっきり力を示したではないか。 

28. そして、並み居る兄弟同胞の中からおまえの先祖レビを選んで、祭司としたのではなかったか。 その務めは、わたしの祭壇でいけにえをささげ、香をたき、祭司の衣服を着けて仕えることだった。 わたしは、おまえたち祭司にも、いけにえのささげ物をあてがってやったではないか。 

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