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サムエル記上 19:7-21 リビングバイブル (JLB)

7.  あとで、ヨナタンはダビデを呼び、そのいきさつを話しました。 そしてダビデを王のところへ連れて行くと、すべてが元どおり平穏に取り計られるようになりました。 

8. まもなくして戦いが始まりましたが、ダビデは兵を率いてペリシテ人と戦い、多数を討ち取りました。ペリシテの全軍は旗を巻いて遁走したのです。

9-10. ところが、ある日のことです。 サウル王は家で腰かけ、ダビデのかなでる竪琴に耳を傾けていました。 と、その時、急に、神様から遣わされた悩みの霊が王を襲ったのです。 あっという間もなく、王は手にしていた槍をダビデに投げつけ、刺し殺そうとしました。ダビデはとっさに身をかわし、夜になるのを待って逃げ出しました。槍は壁の横木に突き刺さったままでした。 

11. 王は兵をやってダビデの家を見張らせました。 朝になって出て来るところをねらって、殺そうというのです。ミカルはダビデに危険を知らせました。 「逃げるなら、今夜のうちですわ。 朝になったら殺されてしまいます。」

12.  ミカルはダビデを助けたい一心で、窓から地面につり降ろしてやりました。 

13. そして、代わりに偶像を寝床に入れ、すっぽり毛布をかけました。 頭は山羊の毛で編んだものを枕にのせました。 

14. そこへ、ダビデを捕らえて王のもとへ連行しようと、兵隊たちが踏み込んで来ました。 ミカルは、ダビデは病気で、ベッドから動かせないと告げたのですが、 

15. 王は、ベッドごとでも連れて来るように命じました。 そのまま殺してしまうつもりだったのです。 

16. しかし、運び出そうとした時、偶像であることがばれてしまいました。

17.  サウルはミカルに質しました。 「なぜ、わしをだまして、やつを逃がしたのか。」「しようがありませんわ。 こうしなければ殺すと、あの人に脅されたんですもの。」

18.  ダビデはラマまで逃げのび、サムエルに会って、サウル王の仕打ちを洗いざらい訴えました。 サムエルはダビデを連れてナヨテに行き、そこでいっしょに住むことにしました。 

19. ところが、ダビデがラマのナヨテにいるという報告を受けると、 

20. 王はダビデを捕らえようと、さっそく兵を差し向けました。 しかし、一行がナヨテに来て、預言をしていたサムエルはじめ預言者の一団を見た時、なんと神の御霊が彼らにも下り、預言を始めたのです。 

21. この知らせに、王はほかの兵を遣わしましたが、その一行もまた、預言に加わったのです。 同じことが三度も起こりました。 

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