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サムエル記上 15:5-19 リビングバイブル (JLB)

5. そして、アマレク人の町へ行き、谷に陣を敷きました。 

6. サウルはケニ人に使者を立て、アマレク人と運命を共にしたくなければ彼らの中から出て行け、と警告しました。 イスラエル人がエジプトから脱出した時、ケニ人は親切にしてくれたからです。 ケニ人はさっそく荷物をまとめ、アマレク人の中から出て行きました。

7.  そののちサウルは、ハビラからエジプトの東方、シュルに至る道で、アマレク人を打ち殺しました。 

8. 王アガグを捕虜にしたほかは、一人残らず殺しました。 

9. ところが、サウルとその国民は、羊や牛の最上のもの、子羊のまるまる太ったものを、取り分けておいたのです。 どれもこれも、とても気に入ったからです。 あまり値打のない、つまらないものだけを殺したのです。 

10. その時、神様はサムエルに語りかけました。

11.  「サウルを王にしたのが残念だ。 二度までもわたしに逆らった。」サムエルは、そのことばに激しく動揺し、夜通し神様に叫び続けました。 

12. 翌朝はやく、サウルに会いに出かけようとした時、「サウル王はカルメル山へ行って自分のために記念碑を建て、それからギルガルへ引き返しました」と告げる者がありました。 

13. ようやくサムエルが捜しあてると、サウルは上きげんであいさつしてきたのです。「これは、ようこそ。 ご安心ください。 神様の命令はすべて守りました。」

14.  「なに、では、この耳に聞こえてくる、メエメエ、モウモウという鳴き声は、いったい何じゃ。」

15.  「わが軍としましては、羊や牛の一級品を殺してしまうのはもったいないと考えまして、あなた様の神様にささげるつもりで、連れて来たのです。 ほかのものはいっさい灰と化しました。」

16.  「黙れっ! 昨夜、神様がどうおっしゃったか教えてやろう!」「何とおっしゃったんです?」

17.  「自分では取るに足りない者のつもりかもしれんがな、いやしくも、神様からイスラエルの王に任命されたのではないか。 

18. 神様に何と命じられたか、忘れはしまい。 『さあ、罪人アマレクの何もかもを滅ぼし尽くせ』と言われたのではなかったか。 

19. なのに、どうして従わなかったのだ。 なぜ、戦利品に飛びついたりして、神様の言いつけに背いたのだ。」

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