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サムエル記上 14:4-18 リビングバイブル (JLB)

4. ペリシテ人の陣地へ行くには、二つの切り立った岩の間の、狭い道を通らなければなりませんでした。 二つの岩は、ボツェツとセネと名づけられていました。 

5. 北側の岩はミクマスに面し、南側の岩はゲバに面していました。

6.  ヨナタンは従者に言いました。 「さあ、あの神様を知らない連中を攻めよう。 神様が奇蹟を行なってくださるに違いない。 神様を知らない軍隊の力など、どれほど大きかろうと、神様には物の数じゃない。」

7.  「そうですとも。 おこころのままにお進みください。 お供させていただきます。」

8.  「そうか。 じゃあ、こうしよう。 

9. われわれが敵の目にとまった時、『じっとしていろ。 動くと殺すぞ!』と言われたら、そこに立ち止まって、やつらを待とう。 

10. もし『さあ、来い!』と言われたら、そのとおりにするのだ。 それこそ、やつらを打ち負かしてくださるという、神様の合図だからな。」

11.  ペリシテ人は近づいて来る二人の姿を見かけると、「見ろ! イスラエル人が穴からはい出て来るぞ!」と叫びました。 

12. そしてヨナタンに、「さあ、ここまで来い。 痛い目に会わせてやるぞ!」と大声で呼びかけたではありませんか。ヨナタンはそばの若者に叫びました。 「さあ、あとから登って来い。 神様が私たちを助けて、勝利をもたらしてくださるぞ!」

13.  二人は手とひざでよじ登りました。 ペリシテ人がしりごみするところを、ヨナタンと若者は右に左に切り倒しました。 

14. このとき殺されたのは約二十人で、一くびきの牛が半日で耕す広さの所に死体が散乱しました。 

15. 不意をつかれて、ペリシテ軍の全陣営、とりわけ先の侵略部隊は、パニック状態に陥りました。 大地震にでもみまわれたように、恐怖はつのる一方でした。

16.  ギブアにいるサウルの陣営では、見張りの番兵が思いがけない光景を目のあたりにしました。 ペリシテ人の大軍が、うろたえて右往左往し始めたのです。

17.  サウルは、「だれかここから消えた者がいるか調べろ」と命じました。 調べると、ヨナタンと側近の若者がいません。 

18. サウルはアヒヤに、「神の箱を持って来い」と叫びました。 そのころ、この箱はイスラエル国民の間にあったからです。 

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