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サムエル記上 14:18-32 リビングバイブル (JLB)

18. サウルはアヒヤに、「神の箱を持って来い」と叫びました。 そのころ、この箱はイスラエル国民の間にあったからです。 

19. ところが、サウルが祭司と話している間に、ペリシテ人の陣営の騒ぎは、ますます大きくなります。 サウルは、「早くしろ! いったい神様は、何と言っておられるのだ」とせき立てました。

20.  サウルと六百の兵は、大急ぎで戦場に駆けつけました。 すると、どうでしょう。 ペリシテ人が同士打ちをしており、どこもかしこも収拾がつかない有様です。 

21. それまでペリシテ軍に徴兵されていたイスラエル人も、寝返ってイスラエル側につきました。 

22. ついには、山地に隠れていた者まで、ペリシテ人が逃げ出すのを見て、追撃に加わりました。 

23. こうして、この日、神様はイスラエルを救ってくださったのです。 もっとも、戦闘はベテ・アベンに場所を移して、まだ続いていました。

24-25. ところで、サウルはこう命じていました。 「夕方まで、すなわち、私が完全に敵に復讐するまで、何も口にするな。 もし食べる者があれば、のろわれる。」 それで、森に入ると地面に蜜ばちの巣があったのに、人々は目もくれず、まる一日、何も食べなかったのです。 

26. サウルののろいを恐れていたからです。 

27. ところが、ヨナタンは父の命令を知りません。 手にしていた杖を巣にちょっと浸して、なめてみました。 すると、体中に力がわいてきたのです。 

28. その時、だれかが耳打ちしました。 「お父上は、きょう、食物を口にする者にのろいをおかけになったのですよ。 ですから、みんなへとへとに疲れているんです。」

29.  「そりゃ無茶だ!」 ヨナタンは思わず叫びました。 「そんな命令は、みんなを苦しめるだけじゃないか。 この蜜をちょっぴりなめただけで、私は元気になった。 

30. もしわが軍が、敵陣で見つけた食糧を自由に食べてよいことになっていたら、もっと大ぜいペリシテ人を殺せたろうに。」

31.  一日中すきっ腹をかかえ、彼らは、ミクマスからアヤロンにかけて、ペリシテ人を追いかけ、殺したのです。 みな、ぐったりしていました。 

32. 夕方になると、人々は戦利品に飛びつき、羊、牛、子牛などを殺し、血のしたたる肉に食いつきました。 

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