44. わたしはバビロンの神であるベルを罰し、その口から、彼がのみ込んだ物を取り出す。 諸国民は二度と彼を拝まない。 バビロンの城壁は倒れてしまった。
45. わたしの国民よ、バビロンを脱出し、わたしの激しい怒りから自分を救え。
46. 外国の軍隊が近づいて来るといううわさを聞いても、うろたえるな。 うわさは、いつになっても絶えないものだ。 だが、この国に内戦が起こり、各州の総督が互いに戦う時がくる。
47. わたしがこの大都市とこの国のすべての偶像を罰する時が、きっとくる。 そうなれば、町中に死人がごろごろ転がるようになる。
48. バビロンを攻める強力な軍勢が北から来るので、天も地もこおどりして喜ぶ。 そう神様は言います。
49. かつてイスラエルの国民を殺したように、今度はバビロンが殺される番です。
50. 剣から逃れた者は、立ち止まって、あたりの様子を見ていてはいけません。 力の限り逃げなさい。 神様を思い出して、はるかかなたのエルサレムへ帰って行きなさい。
51. 「バビロンから来た外国人たちの手で神殿が汚されたので、私たちはとても恥ずかしい思いをしました。」
52. 「そのとおりだ」と、神様は言います。 しかし、バビロンの偶像がこわされる時が近づいています。 国中に、傷ついた人のうめき声が聞こえます。
53. 「たとい、バビロンが天のように高くなり、その力が信じられないほど増し加わったとしても、必ず死ぬ」と、神様は言います。
54. カルデヤ人の支配する地、バビロンにあがる断末魔の叫びを聞きなさい。
55. 神様はバビロンの息の根を止めます。 その大きな声も、やがては大波にのまれて消えます。