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エレミヤ書 3:8-21 リビングバイブル (JLB)

8. ユダのほうは、わたしが背信のイスラエルを離縁したのを見ていながら、少しも気にかけなかった。 それどころか、自分でもわたしを置き去りにして、淫行に身を委ねてしまった。彼女もまた、ほかの神々を拝んだのだ。 

9. しかも、彼女にとって、木や石で作った偶像を拝むことは、三度の食事をとるように簡単なことだった。 そのため、国中がひどく汚れた。 

10. あとになって、この背信の女は、涼しい顔をしてわたしのところへ帰って来た。 彼女の悲しみはただの演技だったのだ。 

11. 事実、背信のイスラエルのほうが裏切り者のユダより、いくらかはましだ。

12. だから、出かけて行って、イスラエルにこう言え。 ああ、罪深いわたしの国民イスラエルよ、もう一度、わたしのもとへ帰って来るがよい。 わたしはあわれみ深い。 いつまでも怒っているわけではない。 

13. ただ、罪を認めよ。 神であるわたしに逆らい、すべての木の下で偶像を拝み、わたしに姦淫の罪を犯したことを認めよ。 わたしに従おうとしなかったことを告白せよ。 

14. ああ、罪深い子らよ、帰って来い。 おまえたちの主人であるわたしは、ここから一人、あそこから二人とおまえたちを集め、再びイスラエルの地に連れ戻す。

15. また、わたしの心にかなった指導者を与える。 彼は知恵と知識をもって、おまえたちを導く。

16. こうして、イスラエルが再び人でいっぱいになる時、おまえたちは、神の契約の箱があったころの「古き良き時代」がなつかしい、などと言わなくなる。 当時のことは思い出されず、契約の箱を作り直すこともない。 

17. わたしがおまえたちのうちにいるので、エルサレム全市は神の御座となり、世界中の人がそこへ来てわたしに会い、二度と、以前のような悪くて頑固な思いのままに生活しなくなるからだ。

18. その時、ユダとイスラエルの国民は肩を組み、捕虜として連れて行かれた北の国から、わたしが彼らの先祖に永遠の相続として与えた地へ戻って来る。 

19. わたしは、おまえたちがわたしの子らといっしょにこの地にいるのは、どんなにすばらしいことかと考えていた。 おまえたちに、世界でいちばん美しいこの国の一部を与えようと思っていた。 また、おまえたちがわたしを「父」と呼ぶ日を待ちわび、おまえたちが二度とわたしを離れないものと考えていた。 

20. ところが、なんと、おまえたちはわたしを裏切ったのだ。 おまえたちはさまよい出て、多くの外国の神々に身を委ね、夫のもとを去る不貞の妻になった。

21. 吹きさらしの高い山の上から、泣き叫ぶ声が聞こえる。 神に背き、遠くへさまよい出たイスラエルの子らの泣き声だ。 

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