7. どうしたのかと聞かれたら、こう答えよ。 神様が恐ろしいことを語ったからです。 そのとおりになったら、どんな勇敢な者も恐怖におののき、力もみな抜けてしまう。 意気消沈し、強いひざもがたがた震える。 神様がこうお語りになります。 おまえたちは滅びに向かっている。 わたしは必ず成敗してくれる。」
8. また、神様からお告げがありました。
9-11. 「ちりの子よ、このように人々に告げよ。 大虐殺用に、もう一振りの剣が研ぎすまされている。 それでも、笑い飛ばそうというのか。 おまえたちよりずっと強い者も滅んでいった。 その剣が今、刑を執行する者の手に渡されているのだ。
12. ちりの子よ、さあ、人目もはばからず泣きわめけ。 その剣で、わたしの国民と指導者がみな殺されるからだ。 みんな同じように死ぬ。
13. こうして、すべての者が試される。 逃れることはできない。 神様がこうお語りになるのです。
14. このように預言せよ。 力いっぱい手を打ち鳴らせ。 それから剣を取って、二回、三回と振り回せ。 それこそ彼らが虐殺されるしるしだ。
15. 彼らを震え上がらせよ。 抜き放たれた剣が、どの家の門口でもぴかぴか光っている。 その鋭い刃先が、人を切り殺そうと、いなずまのように光っている。
16. さあ、剣よ、右に左に、思うままに切りまくれ。
17. おまえが手を打ち鳴らして預言したように、神であるわたしがエルサレムを打ちのめして、わたしの憤りを静めよう。」
18. それから、このようなお告げが示されました。 神様はこうお語りになったのです。
19-20. 「ちりの子よ、地図を作れ。 その上に、バビロンの王が攻めて来る二つの道を書きつけよ。 一つはエルサレムに通じる道、もう一つはヨルダン川東岸のラバに向かう道だ。 バビロンからの道が二つに別れる地点に、しるしをつけておけ。
21. バビロンの王はその地点で、エルサレムを攻撃しようか、ラバを攻撃しようか、と思案するからだ。 彼は占い師を呼んで占わせる。 占い師は矢筒から矢を振り出したり、偶像にささげたいけにえの肝を調べたりする〔神々から情報を得る、古代の占い法〕。
22. その結果、エルサレムに向かえ、と言うだろう。 彼らは城壁を破壊する兵器を持って、城門めがけて攻めかかり、『皆殺しにしろっ!』と口々に叫ぶ。 また、包囲攻撃用に塔を建て、城壁を乗り越えるためにとりでを築く。
23. エルサレムはバビロンの裏切りを理解できないだろう。 どうして占い師が、こんな恐ろしいまちがいをしでかしたのか。 バビロンはユダの同盟国ではないか。 エルサレムを守ると約束してくれたではないか。 だがバビロンの王には、ユダの国民が反逆した時のことしか念頭にないのだ。 王はユダを攻め、国民を滅ぼす。
24. 神様はこうお語りになります。 再三再四、おまえたちの有罪が宣告されている。 人前もはばからず、ぬけぬけと悪を行なっているからだ。 おまえたちはどこへ行っても、何をしても、悪いことばかりしている。 今こそ、罰を受ける時がきた。
25. ああ、悪にまみれたイスラエルの王ゼデキヤよ。 さあ、年貢の納め時だ。
26. 神様がこうお語りになります。 宝石をちりばめた冠を取り去れ。 世の中がひっくり返る。 今や、貧乏人が高い地位に着き、金持ちが低くされる。
27. わたしはユダの王国を根底からくつがえす。 たとい新しい体制が生まれても、それに権威を授ける者が現われるまで、決して国は確立しない。 わたしが、その者にあらゆる権威を与えるのだ。