チャプター

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旧約聖書

新約聖書

エゼキエル書 20 リビングバイブル (JLB)

1. エホヤキン王が捕らえ移されてから六年後の七月下旬、イスラエルの長老たち幾人かが、神様にうかがいを立ててほしいと尋ねて来ました。 彼らは私の前に座って、神様のお答えを待っていました。

2. そのとき神様は、このようなお告げを私に下さったのです。

3. 「ちりの子よ、イスラエルの長老たちに、神はこうお語りになると言え。 よくもぬけぬけと、助けを求めに来れたな。 決して語ってなどやるものか。 

4. さあ、ちりの子よ、彼らをさばけ。 責めよ。 先祖の時代から今日まで、この国の人々が行なってきた、すべての罪を教えてやれ。 

5-6. 神はこうお語りになると告げよ。 わたしがイスラエルを選び、エジプトでわたしが神であることを示した時、彼らとその子孫とにこう誓った。 彼らをエジプトから連れ出し、彼らのために探しておいた、乳と蜜が流れる最良の地に導くとな。

7. それから、こう命じた。 すべての偶像を捨てよ。 わたしこそ、おまえたちの神だ。 エジプトの神々を拝んで身を汚すようなことはするな。 

8. だが彼らは、わたしに背いて、いっこうに聞こうとしなかった。 偶像を除くことも、エジプトの神々を捨てることもしなかった。 それで、彼らがまだエジプトにいる時、わたしは彼らに怒りをぶちまけようと思った。

9-10. だが結局、そうはしなかった。 イスラエルの神は自分の国民を守ることもできなかった、とエジプト人にあざ笑われることがないように、わたしの名誉を守ろうとしたからだ。 それで、エジプト人の目の前で、わたしの国民をエジプトから連れ出し、荒野へ導き入れたのだ。 

11. その荒野で、おきてを与えた。 そのおきてを守ることによって、彼らが生きるためだ。 わたしのおきてを守るなら、だれでも生きる。 

12. わたしは彼らに安息日〔毎週七日目の休息日〕を与えた。 それは彼らとわたしとの間で、彼らを選び分けて、ほんとうに神の国民とするのは、このわたしであることを思い起こさせるしるしだ。

13. それなのに、イスラエルはわたしに逆らった。 あの荒野で、わたしのおきてに従うことを拒んだのだ。 わたしの定めを守るなら、真のいのちが与えられるのに、それを守ろうとはしなかった。 安息日も悪用した。 それで、わたしは憤りを爆発させ、荒野で彼らを滅ぼしてしまおうと考えたのだ。

14. だが、わたしの名誉を守るために、またも思いとどまった。 エジプトから彼らを連れ出すのを見ていた国々の民に、めんどうを見きれなくなって滅ぼしたのだ、と言わせないためだ。 

15. そこでわたしは、一度は与えようと思った世界一すばらしい地、乳と蜜の流れる地に導き入れないことにした、と断言した。 

16. わたしのおきてを鼻であしらい、わたしの願いを無視し、安息日を守らなかった報いだ。要するに、彼らの心は偶像に引き寄せられていたのだ。 

17. それでも、わたしは彼らを惜しんで、荒野で滅ぼすことはしなかった。

18. わたしは彼らの子供たちにこう警告した。 『親の二の舞を演じるな。 偶像礼拝で身を汚すな。 

19. わたしこそ、おまえたちの神だ。わたしのおきてを守り、わたしの命令に従え。 

20. 安息日を特別な日として、身も心もきよく過ごせ。 その日は、わたしがおまえたちの神であることを思い起こさせるために、わたしたちの間に立てた契約のしるしなのだ。』

21. それなのに、子供たちもまた、わたしに逆らった。 わたしのおきてを守るなら、正しく生きることができるのに、それを拒んだ。安息日も汚した。 そこで、こう言ってやった。 『もう我慢がならん。 今すぐ、この荒野で、おまえたちに憤りをぶちまける。』

22. それでも、わたしは罰せずにおいた。 エジプトから彼らを連れ出したわたしの力を見た国々の中で、わたしの名が傷つけられないためだ。 

23-24. だが、彼らが荒野にいた時、はっきり言い渡した。 わたしのおきてを守らず、それをあざ笑うかのように安息日を破り、父たちが拝んだ偶像を慕ったので、地の果てにまで彼らを散らす、と。 

25. わたしは、彼らがくだらない習慣や法律を取り入れるのを見ても、好きなようにさせておいた。 そんなものを守っても、いのちを得ることなんかできない。 

26. わたしは彼らに、自分のやっていることがどんなに恐ろしいことか、また、わたしだけが神であることに気づいてほしいと思い、わたしが与えた良いもので、彼らがわれとわが身を汚すままにさせたのだ。 彼らは、最初に生まれた子供を偶像にささげて、焼き殺したのだ。

27-28. ちりの子よ、神がこうお語りになると、彼らに告げよ。 おまえたちの先祖は、約束の地に導き入れられてからも、高い丘や木の下で、所を選ばずいけにえをささげ、香をたいて、いつもわたしを裏切り、冒涜してはばからなかった。 彼らが神々にいけにえをささげた時、わたしの怒りは燃え上がった。 事もあろうに、偶像に香をたき、ぶどう酒を注いだからだ。 

29. そこで、『おまえたちがいけにえをささげに行く場所は、いったい何だ』と問いただした。 そういうわけで、そこは今も、『いけにえの場所』と呼ばれている。

30. 神様は、このことを知りたがっておられる。 おまえたちも先祖のように身を汚し、偶像を拝み続けるつもりか。 

31. 現に今おまえたちが、偶像へのささげ物として幼児を焼き殺し、灰にしているのに、イスラエルよ、どうして、おまえたちの願いを聞いて、助けることができるだろうか。 神様はお語りになります。 わたしは生きている。 おまえたちがいくら願っても、わたしは何も答えない。

32. いくらおまえたちが、回りの国々を見ならって木や石の偶像を拝もうとしても、そうは問屋が卸さない。 

33. わたしが鉄のこぶしを振り上げ、大きな怒りを込めて、おまえたちを治めるからだ。 

34. 憤りを込めた強い力で、散らされていた国々からおまえたちを連れ出し、 

35-36. 荒野にあるわたしの法廷に集める。 そこで、おまえたちをさばく。 おまえたちをエジプトから連れ出したあと、荒野でした時のように、反逆者を取り除く。 

37. おまえたちを念入りに数え上げ、ほんの一握りの者だけをイスラエルに戻す。 

38. 残る大部分の者は、わたしに反逆して罪を犯しているので、おまえたちの間から取り除く。彼らは捕らえられている国から連れ出されるが、イスラエルには入れない。 このとおりのことが起こる時、おまえたちは、わたしが神であることを知るようになる。

39. ああ、イスラエルよ。 神様はこうお語りになります。 そんなにも偶像を拝みたければ拝むがいい。 だが、そうするなら、わたしにささげ物を持って来るようなことはするな。 そんなまねをして、わたしの聖い名を汚すようなことはやめてくれ。 

40. 神様はこうお語りになります。 わたしの聖い山エルサレムで、全イスラエルはわたしを礼拝するのだ。 その所で、わたしはおまえたちを喜んで迎え、おまえたちからいけにえと最上のささげ物を求めよう。 

41. わたしがおまえたちを捕囚から連れ戻す時、おまえたち自身がわたしにささげられた良い香りとなる。 諸国の民はおまえたちの心に大きな変化が起こったことを知る。 

42. さらに、わたしが先祖に約束した地に連れ戻す時、おまえたちはわたしが神であることを知るようになる。 

43. その時、自分が犯した罪をことごとく思い起こし、その悪事のゆえに自分自身を忌みきらうようになる。 

44. おまえたちの悪事にもかかわらず、おまえたちを祝福することによって、わたしの名誉を守る時、イスラエルよ、おまえたちはわたしが神であることを知るようになるのだ。」

45. さらに、このようなお告げが神様から示されました。

46. 「ちりの子よ、エルサレムの方へ顔を向け、エルサレムとネゲブの森に、 

47. こう預言せよ。 神のことばを聞け。 ああ、森よ。わたしはおまえに火をつける。 生木も枯れ木も、木という木をすべて焼き尽くそう。 その燃えさかる炎は消されず、国中を焼け野原とする。 

48. そして全世界は、神であるわたしが火をつけたことを知るだろう。 その火が消されることはない。」

49. そこで、私はこう叫びました。 「おお神様。 彼らは私のことを、『彼は、なぞでしか語らない』と言っています。」