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エステル記 2:1-8 リビングバイブル (JLB)

1.  憤りがおさまると、アハシュエロス王は、今さらながら、ワシュティに会えないのが寂しくてたまりません。

2.  見かねた王の側近がこう勧めました。 「おこころが晴れますよう、国中から特に美しい娘を探してまいりましょう。 

3. 各州に、このための役人を任命し、後宮にふさわしい若く美しい娘を選ばせるのです。 後宮の監督官ヘガイには、化粧品などを取りそろえる役目を仰せつけください。 

4. そうして、最もお気に召しました娘を、ワシュティ様の代わりに王妃にお迎えになってはと存じます。」この提案に王が有頂天になったことは、言うまでもありません。さっそく実行に移しました。

5.  さて、王宮に一人のユダヤ人がいました。 ベニヤミン部族の出身で名をモルデカイといい、ヤイルの息子でした。 ヤイルの父はシムイ、シムイの父はキシュです。 

6. 彼は、エルサレムがバビロンのネブカデネザル王の手に落ちた時に捕らえられ、ユダのエコヌヤ王をはじめ多くの人々とともに、バビロンへ送られたのでした。 

7. このモルデカイは、ハダサ、またの名をエステルという若く美しい娘を育てていました。 実際はいとこに当たるのですが、年もずいぶん離れていたことでもあり、両親が亡くなったあと、手もとに引き取ったのです。 

8. さて、王のお布令が出ると、エステルもほかの大ぜいの娘とともに、シュシャンの王宮内の後宮に連れて来られました。 

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