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イザヤ書 7:11-25 リビングバイブル (JLB)

11.  「アハズよ、わたしはおまえの敵を粉砕すると言った。 この約束の確かなしるしを求めよ。 天でも地でも、望みどおりのものを。」

12.  「と、とんでもありません。 そんなことで、わざわざ神様をわずらわすなど恐れ多くて……。」 王は首を振りました。 

13. その返事を聞き、イザヤは開き直りました。 ダビデの家よ。 あなたがたは私の堪忍袋の緒を切らせるだけで満足せず、神様の堪忍袋の緒まで切らせようとするのですか。 

14. それならそれでいいでしょう。 しるしは神様がお決めになります。 見ていなさい。 処女が子供を産みます。 彼女は生まれた子にインマヌエル〔「神様がいっしょにおられる」の意〕という名前をつけます。 

15-16. この子が乳離れして、正しいことと悪いことの区別を知るころまでには、あなたがたがこわがっているイスラエルとシリヤの王は、二人とも死んでしまいます。

17.  しかし安心はできません。 やがて、あなたとあなたの国民とあなたの父の家に、恐ろしいのろいが下ります。 ソロモン帝国がイスラエルとユダに分かれて以来、一度もなかった恐怖が襲います。 アッシリヤの大王が大軍を率いて押し寄せるのです。 

18. その時になると、神様は北部エジプトとアッシリヤの軍隊に合図します。 彼らははえのように群がり、はちのように襲いかかって、あなたがたを刺し殺します。 

19. どっと押し寄せ、国中いたる所に攻め入り、よく肥えた地だけでなく、人家のない谷やほら穴、いばらだらけの地までも侵略します。 

20. その日には、助っ人として雇ったアッシリヤ人は一変して、神様の手に握られたかみそりとなり、土地といわず、作物といわず、人といわず、あなたがたのものを全部そり落としてしまいます。

21-22. 略奪を終え、やっとひと息つく時には、国中は牧草地に変わり果てているでしょう。 ただし、家畜の群れは手あたりしだいに殺されるので、一頭の牛と二頭の羊が残っているだけでも、幸運な人と呼ばれます。 それでも牧草はあり余るほどあるので、牛乳はたっぷり取れ、生き残った者は凝乳と野生のはち蜜を常食にします。 

23. みごとな収穫をあげたぶどう園は、いばらの茂る雑草地となり、 

24. 国中が巨大ないばらの野となり、野獣の跳びはねる狩猟地となります。 

25. 以前はよく耕されていた土壤の肥えた山腹も、いばらにおおわれ、だれも寄りつかなくなります。 ただ牛や羊ばかりが草を食べに来るだけです。

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