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イザヤ書 5:14-30 リビングバイブル (JLB)

14.  地獄は、エルサレムという、よだれの流れそうなごちそうを前にして舌なめずりし、その市民を飲んだくれもろとも、のみ込みます。 

15. その日には、横柄な者でもちりの中に土下座し、思い上がった者も腰を低くします。 

16. 天の軍勢の主だけが、ひときわたたえられるのです。 天下広しといえども、きよく正しい方は神様だけだからです。 

17. そのとき廃墟の中では、家畜の群れが草を食べ、子羊と子牛、子やぎがたわむれます。

18.  雄牛に綱をつけて引くように自分の罪を引きずり歩く者は、きっとひどい目に会います。 

19. そんな連中はイスラエルのきよい神様さえばかにし、罰を受けることなんか平気だという顔で、ぬけぬけと言うのです。 「神様、罰するなら早く罰してください。 お力のほどを、とくと拝見したいものですな。」 

20. 連中は白を黒、黒を白と言い、苦いものを甘い、甘いものを苦いと言いはります。

21.  自分には知恵があると思い、りこうぶる者は、きっとひどい目に会います。 

22. 酒ならだれにも負けないと自慢する者も、同じです。

23. こんな連中は、わいろをもらって正義を曲げ、悪者を保釈して罪のない者を牢にたたき込みます。 

24. だから神様は、彼らをきつく罰し、火で焼くのです。 彼らはわらのように、あっという間に燃え尽きます。 その根はたちまち腐り、花はしぼみます。 神様のおきてを捨て、イスラエルのきよい神様のおことばを軽んじたからです。 

25. だからこそ、神様の怒りはイスラエルに向かって燃え上がり、御手を下して彼らを打ったのです。 丘は震えがとまらなくなり、人々の腐った死体は、ごみのように町の中に捨てられます。 それでもまだ、神様の怒りがおさまったわけではありません。 御手はなおも、重くのしかかります。

26.  神様が遠く離れた国々に合図を送り、地の果ての人たちを笛で呼ぶと、彼らはわれ先にエルサレムへなだれ込みます。 

27. 全く疲れを知らず、つまずいたり立ち止まったりしません。 腰のベルトはきつくしまり、くつひもも丈夫で切れません。 不眠不休で走り続けて来ます。 

28. その矢じりは研ぎすまされ、弓はいっぱいに張られ、乗馬のひづめは火花を散らし、戦車の車輪は風車のように回ります。 

29. まるでライオンのようにほえ、獲物に襲いかかって私の国民をつかまえ、捕虜として連れ去りますが、だれひとり救い出す者はいません。 

30. 海鳴りのようなうなり声とともに、犠牲者を、ひと呑みにするのです。イスラエル中が絶望のやみと悲しみに沈み、空は真っ黒になります。

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