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イザヤ書 44:7-25 リビングバイブル (JLB)

7. わたし以外にだれが、これからさき何が起こるかを言いあてることができるか。 もしそのような者がいたら、遠慮なく名乗りをあげ、大きな力があるところを見せてもらいたい。 わたしがずっと昔からしてきたのと同じことを、してもらいたいものだ。 

8. どんなことがあっても恐れてはいけない。 わたしは大昔から、きっと救うと言っていたではないか。 おまえたちはわたしの証人だ。 わたしのほかに神はない。 断じて一人もいない。 わたしのほかに岩はない。」

9. 偶像を作り、それを神にするとは、なんと浅はかでしょう。 そんな連中の希望はむなしい夢にすぎません。 見ることも知ることもできない偶像を頼みにしているからです。 こんな偶像を拝む者が赤恥をかくのは当然です。 

10. 少しも頼りにならない偶像を作る者は、大ばか者と言われてもしかたありません。 

11. それを拝む者はみな、顔を真っ赤にして神様の前に立つでしょう。 自分は神を作ったと粋がっていた大工も同じことです。 彼らはともどもに、震えおののきながら神様の前に立ちます。 

12. 金属細工師は斧を作るために炉のそばに立ち、真っ赤に焼けた鉄をかなとこの上で力いっぱいたたきます。そのうちのどは渇くし、腹はへるしで、ふらふらになります。 

13. 次は、大工がその斧で偶像を作る番です。 木ぎれの寸法を測り、しるしをつけ、人の形に彫ります。 こうして、一歩も歩けないが、見せかけは美しい偶像ができ上がります。 

14. 彼は杉を切り倒し、糸杉や樫を選びます。 また森に月桂樹を植えれば、雨が育ててくれます。

15. こうして大きくなった木の一部で体を暖め、パンを焼くたきぎとします。 さて、その残りはどうするのでしょう。 なんと、それで人々が拝む神を作るのです。 人々がひれ伏して賛美する偶像を作るのです。 

16. 木の一部で、肉をあぶり、体を暖め、満腹感を味わいます。 

17. ところがその残りで、神を作ります。 彫った偶像を拝み、「どうか、お救いください。 あなたは私の神です」と願うのです。

18. こんなばかなことがあって、いいでしょうか。 神様は、見えないようにと彼らの目をふさぎ、理解できないようにと思いを鈍くしました。 

19. 彼らはよく考えようともしません。 「なんだ。 これはただの木ぎれじゃないか。 同じ木で体を暖め、パンを焼き、肉をあぶった。 その残りが神様だって? そんなことがあり得るだろうか。 木の切れ端にひれ伏すなんてばかげてる」と自問自答してもよさそうなものなのに。 

20. 人にだまされている哀れな男は灰を食べます。何の助けにもならないものを頼りにしているからです。 彼はまともな考え方ができません。 「この手に握っている偶像は、偽の神じゃないか」と問いかけることができません。

21. 「わたしのしもべイスラエルよ、注意して聞くのだ。 わたしがおまえを造った。 だから、どんなことがあってもおまえを助ける。 

22. わたしは、おまえの罪をすっかり消した。 それは、昼ごろになると朝もやが消えてなくなるように、影も形もなくなった。 さあ、帰って来い。 おまえを自由にする代価は支払いずみだ。」

23. 天よ、神様がこんなにもすばらしいことをなさったのだから、歌いなさい。 地は大声を張り上げ、山も森も木々も歌声を響かせなさい。 神様はイスラエルを敵の手から買い戻し、国中であがめられているからです。 

24. あなたを造り、あなたを買い戻した神様は、次のように宣言なさいます。 「わたしはこの手ですべてのものを造った。 わたし一人で、天を引き伸ばし、地とその中にあるすべてのものを造った。

25. わたしは、偽預言者の予想をくつがえし、彼らが大うそつきであることを証明する。 知恵のある者にまで見当違いの助言をさせ、笑い者にする。 

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