10. 神様である主は、全能の力をもって来ます。 恐ろしいまでの力で支配し、一人一人の行ないに応じて報います。
11. また、羊飼いのように群れの世話をします。 子羊を抱いて運び、子連れの雌羊をやさしく導くのです。
12. 神様以外にだれが、手で海を支え、巻き尺で天の大きさを測ったでしょう。 神様以外にだれが、地球の重さと、山や丘の重さを知っているでしょう。
13. だれが神の御霊の助言者となり、神様を教え、相談役になったでしょう。
14. 神様は人間の助言を必要としたでしょうか。 何が正しく、何が最善であるかを知るために、だれかの指示を仰いだでしょうか。
15. そんなことは絶対にありません。 人間はだれも、神様と比べたら無に等しく、バケツの中の一滴の水、はかり皿の上のちりにすぎないからです。 神様は島々を、少しも重さのないもののように、いとも軽々と持ち上げます。
16. レバノンの森林の木をぜんぶ集めても、神様にふさわしいいけにえを焼くたきぎにも足りません。 そこの獣を一匹残らず集めても、いけにえとするには、とうてい数が足りません。
17. すべての国々は、神様の目から見れば無に等しいのです。
18. 神様をどう説明したらいいでしょう。 神様を何と比べることができるでしょう。
19. 泥をこね、金をかぶせ、首に銀の鎖をかけた偶像でしょうか。
20. 高価な神々を買えない貧乏人は、腐らない木を見つけ、それに顔を彫ってくれる人を雇います。 こうしてできた動くことさえできないものが、神となるのです。