旧約聖書

新約聖書

イザヤ書 37:14-32 リビングバイブル (JLB)

14. ヒゼキヤ王は読み終えると、すぐさま神殿に駆けつけ、神様の前に手紙を広げ、 

15. こう祈りました。 

16-17. 「天の軍勢の主、ケルビム(契約の箱を守る天使の像)の上におられるイスラエルの神様。 あなただけが世界でただ一人の神様です。 あなただけが天と地をお造りになりました。 どうか今、私の願いをお聞きください。 祈っている私に目を留めてください。 ご覧ください。 これがセナケリブ王の手紙です。 王は生きておられる神様をあざけりました。 

18. 手紙にもあるように、王が国々を滅ぼしたのは事実です。 

19. そして国々の神を火に投げ入れました。 みな神とは名ばかりで、人間が木や石で作った、ただの偶像にすぎませんが……。 だからアッシリヤ人は、難なくこれらの神々の息の根を止めることができたのです。 

20. ああ神様、世界中の国が、あなただけが神であることを知るためにも、どうか私たちをお救いください。」

21. その時、アモツの子イザヤは使いをやり、ヒゼキヤ王にことづけを伝えました。 「イスラエルの神様のお告げがありました。 神様は、あなたがアッシリヤの王セナケリブのことで祈るのを、お聞きになりました。

22. 彼についてのお告げはこうです。 シオンのよるべのない娘であるわたしの国民は、おまえを軽べつし、笑い者にし、ばかにして頭を振る。 

23. おまえがののしり、あざけった相手は、いったいだれか。 おまえはだれに毒づいたのか。 だれに高ぶり、言ってはならぬことを口にしたのか。 イスラエルのきよい神、わたしにではないか。

24. おまえは使いをよこして、わたしをあざけった。 得意になって自慢した。 『私は強力な軍勢を引き連れ、西の国を攻めた。 そびえるレバノン杉と良質の糸杉を切り倒した。 高い山々を征服し、密林を踏みにじった』とな。

25. おまえは、征服した地に多くの井戸を掘ったことを自慢している。 エジプトが全軍をあげてかかっても、おまえには歯が立たない。 

26. だが、こうなるように昔から決めていたのは、このわたしだ。 まだそのことに気づかないのか。 大昔からこのような力を与えておいたのは、わたしだったのだ。 おまえが城壁に囲まれた町々を瓦礫の山にしたのは、わたしの計画で実現させたのだ。 

27. だからこそ、おまえが攻めた国々の住民は弱く、やすやすと餌食になったのだ。 彼らは草のように無力で、容易に踏みにじられる新芽のようにもろく、屋根の草のように、太陽にあたると黄色にしなびた。 

28. わたしはおまえをよく知っている。 あらゆる行動が手に取るようにわかる。 わたしに向かっていきりたったのも知っている。 

29. 神にいどみかかるとは何事だ。 わたしは暴言をぜんぶ聞いた。 もう黙ってはいない。おまえの鼻にかぎを引っかけ、口にはくつわをはめて、もと来た道を連れ戻す。」

30. 続いて神様は、ヒゼキヤに言いました。 「この都をアッシリヤ王の手から救い出すのはわたしだ、という証拠を見せよう。 今年中に彼は包囲を解く。 種をまくには遅すぎるので、今年の秋は落ち穂から生えたもので我慢しなければなるまい。 だが来年は、まあまあと言うところまで持ち直し、二年先には、以前のようにぜいたくな暮らしができる。 

31. ユダに残った者はまた自分の土地に住み、繁栄し、増える。 

32. エルサレムの生き残りが住みつくからだ。 わたしが、これらのことをみな実現する。

完全な章を読みます イザヤ書 37