5-6. アッシリヤはわたしの怒りのむちだ。 わたしはその軍事力を使って、滅びる運命にある、神を敬わないこの国を攻め立てる。 アッシリヤはこの国民を捕虜にし、略奪をほしいままにし、泥のように踏みにじる。
7. ところが当のアッシリヤ王は、わたしにあやつられていようとは夢にも思わない。 世界征服の一部として、神の国民を攻めているだけだと考える。
8. 高官たちを、占領した国々の王にすえ、得意げに言う。
9. 「さあ、カルケミシュのようにカルノもやっつけてしまおう。ハマテなんか一ひねりだ。 アルパデみたいに、必ず降伏するにきまっている。 サマリヤもダマスコのように足腰が立たなくしてやろう。
10. われわれはすでに、エルサレムやサマリヤの神よりずっとご利益のある神々の国を、片っ端からたいらげた。
11. サマリヤとその神をやっつけたように、エルサレムとその神も征服しよう。」
12. 神様はアッシリヤ王を用いて目的を果たしたのち、今度は、高慢で横柄なアッシリヤに襲いかかって罰を加えます。
13. 彼らは鼻を高くしてうそぶいています。 「われわれは自分の力と知恵で戦いに勝ってきた。 われわれは高度の文明を誇る偉大な国民だ。 われわれの手で城壁をぶちこわし、住民を滅ぼし、財宝を運び出した。
14. 思うままに行く先々で宝物倉をかすめ、ちょうど卵を集めるように、難なく多くの国々をかき集めた。 それでもだれ一人、横槍を入れることはおろか、抗議さえできなかったのだ。」