チャプター

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  8. 8
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旧約聖書

新約聖書

アモス書 5 リビングバイブル (JLB)

1. イスラエルよ。 私は悲痛な思いで、この悲しみの歌をうたいます。

2. 「美しいイスラエルは押し倒され、地面にたたきつけられて、立ち上がることができない。 助けの手を差し伸べてくれる者もなく、孤独の中に死んでいく。」 

3. 神様がこうお語りになるからです。「戦場に千人の兵士を送り出した町では、たった百人しか帰って来ない。 百人の兵士を送り出した町では、十人がやっと生きて帰る。」

4. 神様はイスラエルの国民にこう告げます。 「わたしを求めよ。わたしを求めることによって生きよ。 

5. ベテルやギルガルやベエル・シェバの偶像を求めるな。 ギルガルの住民は連れ去られ、ベテルの住民には必ず悲しみが襲いかかる。」

6. 神様を求めて、生きよ。 さもないと、神様は炎となって、イスラエルをなめ尽くす。 ベテルの偶像は、どれもその火を消すことができない。

7. 邪悪な者たち。 おまえたちは公正の名のもとに貧しい人をしいたげている。 正義も公平も、おまえたちにはただの方便にすぎない。

8. スバル座やオリオン座を造った方を求めよ。 その方は、暗やみを朝に変え、昼を夜にし、海の水を蒸発させて地上に雨を降らせてくださる。 その名は「主」だ。 

9. この方は、目にもとまらぬ速さと力で、強い者を打ちのめし、すべての要塞をつぶしてしまわれる。

10. おまえたちは正直な裁判官を憎んでいる。 真実を告げる者を小ばかにしている。 

11. 貧しい人を踏みつけ、税や罰金や利子と言っては、ほんのわずかしかない持ち物を取り上げている。 それゆえ、いま建てている石造りの豪荘な屋敷に、おまえたちは決して住めない。また、いま植えている見事なぶどうからつくるぶどう酒も飲めない。

12. おまえたちの罪が極悪で、数えきれないほどだからだ。 私はそのすべてを知っている。 おまえたちは、良いことすべてに反対している。 賄賂を取り、貧しい人の益になることは何もしない。 

13. だから賢い者は、神様がおまえたちを罰する恐ろしい日には、黙って口出ししようとはしない。

14. 正しいことをし、悪から足を洗え。 そのようにして生きよ。そうすれば、願いどおり、天の軍勢の主が味方となって助けてくださる。 

15. 悪を憎み、善を愛して、正しい裁判をせよ。 あるいは、神様が、残っている国民をあわれんでくださるかもしれない。

16. それゆえ、天の軍勢の主である神様は、こうお語りになります。 「あちらの通りでも、こちらの道でも、泣き叫ぶ声が起こる。 農夫を呼んで、いっしょに泣いてくれるように頼め。 泣き男や泣き女を呼んで、大いに嘆かせよ。 

17. わたしが通り過ぎて破壊するので、どのぶどう畑にも悲しみの叫びがあがる。 

18. おまえたちは、『ああ、早く神様の日がきてくれたらなあ。 そうしたら、敵の手から救い出していただけるのに』と言う。 だがおまえたちは、自分が何を願っているのか、わかっていない。 その日は、光でも希望でもない。暗黒と絶滅の日だ。 それはなんと恐ろしい暗黒であろう。 喜びや希望の光などひと筋もない。 

19. その日、おまえたちはライオンに追いかけられ、その上、熊に出会った者のようになる。 また、真っ暗な部屋を壁に寄りかかるように歩いていて、思わず手が蛇に触れた者のようになる。 

20. まさに、おまえたちにとって、それは暗やみと絶望の日だ。

21. おまえたちの、祭りと聖なる集会を開いては、わたしを『あがめたてまつっている』見せかけの演技など、真っ平ごめんだ。 

22. 完全に焼き尽くすいけにえも穀物のささげ物も、受けたくない。 わたしをなだめようとしてささげる和解のいけにえなど、見たくもない。

23. 賛美歌もうたうな。 わたしの耳には騒音にしか聞こえない。 どんなに甘い響きをかなでても、おまえたちの音楽など聞きたくない。

24. わたしは正義が力強く巷に満ちあふれるのを、正しい行ないが川のように流れるのを見たい。

25-27. イスラエルよ。 おまえたちは四十年間、荒野でわたしにいけにえをささげた。 だが、心の底ではいつでも、異教の神々を慕っていた。 おまえたちの王サクテや星の神キウン、そして、自分たちが作った神々の像に関心を寄せていた。 だから、おまえたちといっしょに、それらの神々も、ダマスコのはるか東へ捕らえ移そう。」 天の軍勢の主である神様が、こうお語りになるのです。