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使徒行伝 26:22-32 リビングバイブル (JLB)

22. しかし神様のお守りがあったので、私は今日まで生きながらえ、身分の高い人にも低い人にも、あらゆる人にこのことを伝えているのです。 私は、預言者とモーセが語ったこと以外、何も話してはおりません。 

23. 私が話しているのは、キリストは苦しみを受け、死人の中から最初に復活して、ユダヤ人にも外国人にも光をもたらす、ということだけです。」

24. ここで突然、フェストが大声をあげました。 「パウロ、気が狂ったかっ! あまり学問に身を入れすぎて、おかしくなったな。」

25. 「何をおっしゃいます、フェスト閣下。 気など狂ってはおりません。 まじめに真理を語っているだけでございます。 

26. アグリッパ王はよくご存じのはずです。 そう確信しておりますから、率直に申し上げているのです。 これはみな、片すみで起こったことではないのですから。 

27. アグリッパ王、あなた様は預言者を信じておられますか。 もちろん、信じておられるものと確信しておりますが。」

28. アグリッパは、パウロのことばをさえぎりました。 「おまえは少しばかり話しただけで、余をクリスチャンにしようというのか。」

29. 「お話ししたことが短かろうと長かろうと、そんなことはかまいません。 私がひたすら神様にお願いするのは、あなた様をはじめ、ここにおられる皆さん全部が、私と同じようになってくださることです。 もちろん、この鎖につながれることは、別ですが……。」

30. ここで王と総督とベルニケ、またほかの人たちもみな席を立ち、出て行きました。 

31. あとで話し合った結果、一致した意見は、「あの男は、死刑や投獄にあたることは何もしていない」ということでした。

32. アグリッパはフェストに、「カイザル(ローマ皇帝)に上訴さえしていなければ、自由の身になれたものをなあ」ともらしました。ローマ目指して

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