旧約聖書

新約聖書

使徒行伝 24:4-19 リビングバイブル (JLB)

4. さて、あまりくどくならぬよう、手短に、この男に対する訴えの筋を申し上げますので、何とぞ、お聞き届けください。

5. このパウロは全く人騒がせな男で、ナザレ人という一派の首領におさまり、世界中を駆け巡ってユダヤ人をたきつけ、ローマ政府に反乱を起こそうとしているのでございます。 

6. その上、神殿までも汚そうとしたので、引っ捕らえたしだいでございます。われわれとしては、当然の罰を加えようとしただけですのに、 

7. 守備隊司令官のルシヤ様が、この男を力ずくで奪い、 

8. ローマの法律で裁判しろとお命じになったのです。 閣下がお調べくだされば、われわれの正しいことがおわかりいただけると存じます。」

9. ほかのユダヤ人たちも、口をそろえて、テルトロの言うとおりだ、とくり返しました。

10. 次に総督は、身ぶりでパウロをうながしました。 パウロは立ち上がり、釈明を始めました。「閣下が長年にわたり、ユダヤ人の問題をさばいてこられたことは、よく存じ上げております。 ですから、安心して釈明させていただきます。 

11. お調べくださればすぐにわかることですが、私が神殿で礼拝するためにエルサレムに着いてから、十二日しかたっておりません。 

12. 私はどこの会堂でも町でも、騒ぎを起こせと人々をそそのかしたことなど、一度もございません。 

13. この人たちは、何一つ証拠をあげられないはずです。

14. しかし、この人たちが異端ときめつけている救いの道を信じていることだけは、確かでございます。 私はこの道を伝えることで、私たちの先祖の神様に仕えているのです。 またユダヤ人のおきてと、預言者の書にあることもみな堅く信じております。 

15. この人たち同様、正しい者も不信心な者も共に復活すると信じております。 

16. 神様の前でも人の前でも、いつも良心に恥じない生活を精一杯心がけているのでございます。

17. 私は何年ぶりかで、ユダヤ人への援助金を携え、神様に供え物をささげようと、エルサレムに帰ってまいりました。 

18. 私を訴える人たちは、私が神殿で感謝のささげ物をしているのを見たのです。 私は規則どおり頭を丸めておりましたし、別に、回りに人だかりがあったわけでも、騒ぎがあったわけでもありません。 ただ、トルコから来たユダヤ人が数人いただけです。 

19. 私を訴えるのなら、まず、それを見た人たちがここに来るべきです。 

完全な章を読みます 使徒行伝 24