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使徒行伝 19:32-38 リビングバイブル (JLB)

32. 一方、劇場の中では、各人がてんでんばらばらのことをわめき立てるので、ほとんどの人が、なぜ集まっているのかさえ、わからない有様でした。

33. そうこうするうちに、ユダヤ人たちが、群衆の中からアレキサンデルという男を前に押しやりました。 演説させようというのです。 アレキサンデルは、進み出て、静かにするよう身ぶりで合図しました。 

34. しかし、彼がユダヤ人だとわかると、群衆は、前よりも激しく騒ぎだし、手のつけようがありません。 「エペソ人の偉大な女神アルテミス様、ばんざーいっ! ばんざーいっ!」と二時間も叫び続けました。

35. とうとう市長が乗り出し、やっとのことで、なんとか話ができるまでに騒ぎを静めました。 「市民の皆さん。 エペソが偉大なアルテミス様の宗教の本山であることは、だれもが知っています。 アルテミス様のご神体は、天から、われわれのもとに下って来たのです。 

36. それは、はっきりしているのだから、何を言われても、あわてることはありません。 くれぐれも軽はずみなことだけは、しないようにしてください。 

37. さて、ここへ連れて来た二人のことですが、女神の神殿から何かを盗み出したり、女神を冒涜したりしたわけではありません。 

38. もしデメテリオや職人たちが、二人を訴えたいのなら、法廷があるのだから、裁判官の前に持ち出せばいいのです。 何事も法律にのっとって進めてもらいたいですね。 

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