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使徒行伝 15:8-25 リビングバイブル (JLB)

8. 人の心を何もかもご存じの神様は、ご自分が外国人をも受け入れておられることをわからせようと、私たち同様、彼らにも聖霊様を与えてくださったではありませんか。 

9. 神様は、外国人とユダヤ人を少しも差別なさいません。 だからこそ、私たちと同じように、信仰によって、彼らの心をもきよめてくださったのです。 

10. それなのに、どうして、私たちにしても、私たちのご先祖にしても背負いきれなかった重荷を、彼らに負わせようとするのですか。 そんなことをしたら、それこそ、神様がなさったことを訂正するようなものです。 

11. 私たちは、すべての人が同じ方法で、すなわち、主イエス様が一方的に与えてくださった恵みによって救われる、と信じているのではありませんか。」

12. これを聞くと、あえてそれ以上、議論する者はいなくなりました。 そして一同は、神様が外国人の間で行なわれた奇蹟について語る、バルナバとパウロの話に、耳を傾けました。

13. 話が終わると、ヤコブが立ち上がりました。 発言するためです。「皆さん、お聞きください。 

14. 今しがたペテロは、神様が初めて外国人に目をとめ、その中から御名をあがめる者たちを起こされた時のことを、話してくれました。

15. この事実は、預言者たちの預言とも一致します。 次のように書いてあるとおりです。

16. 『この後、わたしは帰って来て、とぎれていたダビデとの契約を更新する。

17. わたしを信じる人たちがみな、外国人も含めて、主を見いだすためである。

18. 初めから、ご計画を示してこられた神が、こう言われる。』

19. ですから、これはあくまで私の判断ですが……、神様に立ち返る外国人に、ユダヤ人のおきてを押しつけるべきではありません。 

20. ただ、偶像に供えた肉を食べること、あらゆる不品行、しめ殺した動物の肉を血を抜かないまま食べること、また血を食べることはやめるように言ってやればいいでしょう。 

21. どこの町でも、ユダヤ人の会堂では、安息日ごとに、何代にもわたって、このことに反対する説教がなされてきたからです。」

22. 使徒や長老たちをはじめ会衆一同は、パウロとバルナバと共に、アンテオケまで代表を派遣し、この決定事項を報告することを決議しました。 そこで選ばれたのが、教会の指導者、ユダ〔別名バルサバ〕とシラスでした。

23. 二人が持って行った手紙には、こう書いてありました。「使徒および長老たち、ならびにエルサレムのクリスチャンから、アンテオケ、シリヤ、キリキヤの外国人クリスチャンの皆様へ、

24. こちらから行った何人かのクリスチャンが、いろいろなことを言って、皆様をまどわせ、救いにまで疑問をいだかせたことを、確かにうかがいました。 しかし、誤解なさらないでください。 私たちがそのような指示を与えたわけではありません。 

25. それでこの際、愛するバルナバとパウロと共に、二人の正式な代表を派遣するのが最もよい方法だと、全会一致で決議しました。 

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