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使徒行伝 12:1-10 リビングバイブル (JLB)

1. そのころ、ヘロデ王は一部のクリスチャンに迫害の手を伸ばし、 

2. ヨハネの兄弟、使徒のヤコブを血祭りに上げました。 

3-4. このことで、ユダヤ人の指導者たちが上きげんになったことを知ると、今度はペテロを逮捕しました。 ちょうど過越の祭りの最中だったので、祭りが終わりしだい、処刑のためにユダヤ人に引き渡すつもりで、牢にぶち込み、十六人の兵士に監視させました。 

5. 教会では、そのあいだ中、ペテロをお守りくださいと、熱心な祈りを神様にささげていました。

6. 処刑前夜、ペテロは二人の兵士にはさまれ、二重の鎖につながれて眠っていました。 牢獄の門の前には、ほかの番兵が立っています。 

7. そのとき突然、牢獄の中が、ぱっと光り輝き、主の使いが現われました。 御使いはペテロのわき腹をつついて起こし、「さあ、立って、立って。 急ぎなさい」と言いました。 そのとたん、鎖が手首からはずれました。 

8. 「身じたくを整えて、くつをはきなさい。」 ペテロがそのとおりにすると、今度は、「さあ上着をきて、ついて来なさい」と命じます。

9. ペテロは牢獄を出て、御使いについて行きましたが、その間ずっと、夢か幻でも見ているような気分で、どうしても現実のこととは思えません。 

10. 第一、第二の見張り所を通り抜け、とうとう町に通じる鉄の門の前までやって来ました。 するとその門も、ひとりでに開くではありませんか。 二人はなんなく外に出て、次の通りまで歩いて行きました。 そのとき御使いの姿は、かき消すように見えなくなりました。

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