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使徒行伝 10:23-42 リビングバイブル (JLB)

23. ペテロは三人を家に招き入れて一晩泊め、翌日いっしょに出かけました。 ヨッパの信者も数人、同行しました。

24. 一行がカイザリヤに到着したのは、次の日でした。 コルネリオは、親類の者や親しい友人たちを呼び集め、一行を、今や遅しと待ち受けていました。 

25. そして、ペテロが家に入ると、その前にひれ伏して礼拝したのです。

26. ペテロはそれを押しとどめました。 「お立ちなさい。 私は神様じゃありませんよ。」

27. コルネリオは立ち上がり、しばらく二人で話し合ってから、人々の待つ部屋へ入りました。

28. ペテロは一同に言いました。 「このようにして外国人の家に入ることが、ユダヤのおきてで禁じられていることは、よくご存じでしょう。 ところが神様は私に、どんな人をも差別してはならないと、幻で示してくださいました。 

29. ですから、お招きを受けた時、何のためらいもなく、やって来たわけです。 ところで、いったいどんなご用があるのでしょう。」

30. コルネリオが口を切りました。 「実は、四日前の午後のことです。 ちょうど今ごろですが、いつものように祈っておりましたところ、突然、輝くばかりの衣をまとった人が、目の前に現われたのです。 

31. その人は、『コルネリオよ。 あなたの祈りも良い行ないも、神様はすべてご存じです。 

32. さあ、ヨッパに使いをやって、シモン・ペテロという人を招きなさい。 海岸沿いの皮なめし職人シモンの家にいます』とおっしゃいました。 

33. それで、すぐあなた様を迎えにやったのですが、こんなに早々とお越しいただいて、何とお礼を申し上げてよいやら……。 私たちは今、主があなた様にお命じになったことを、一つ残らずうかがおうと、こうして神様の前に出て待っているのです。」

34. ペテロは話し始めました。「神様はただユダヤ人だけを愛しておられるのではないことが、はっきりわかりました。 

35. 神様を礼拝し、また良い行ないをして神様に喜ばれる人は、どこの国にもいるのです。 

36-37. イスラエル人に伝えられた神様のすばらしい知らせのことは、すでにお聞きおよびでしょう。 全人類の主である救い主イエス様によって、私たちが神様と和解できるということです。 この教えは、バプテスマのヨハネが語り始め、ガリラヤからユダヤ全土に広まりました。 

38. ナザレのイエス様は、神の聖霊と力とに満たされて、すばらしいことを行ない、また悪霊に取りつかれている人たちをみな治しながら、ほうぼうを巡回されました。 それは、神様がこの方と共におられたからだということも、きっとご存じでしょう。

39. 私たち使徒は、イエス様がイスラエル全国、またエルサレムでなさったすべてのことの証人です。 このエルサレムで、イエス様は十字架につけられたのです。 

40-41. しかし神様は、三日後にイエス様を復活させてくださいました。 そしてそのことを、一般の人にではなく、神様があらかじめ選んでおられた特定の証人に、示してくださったのです。 私たちは復活したイエス様とお会いして、いっしょに食事もしました。 

42. 主は、このすばらしい知らせをすべての人に伝えようと、私たちを派遣なさいました。 それで私たちは、このイエス様が、生きている人でも死んだ人でもすべての人を審判する方として、神様に任命されたのだと証言しているのです。 

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