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ルカによる福音書 7:38-45 リビングバイブル (JLB)

38. 女は部屋に入るなり、イエスのうしろにひざまずき、さめざめと泣きました。 あまり泣いたので、イエスの足が涙でぬれるほどでした。 女はていねいに髪で涙をぬぐい、心を込めて足にくちづけしてから、その上に香油を注ぎかけました。

39.  イエスを招待したパリサイ人は、この出来事を見て、「これで、やつが預言者でないことが、はっきりしたぞ。 もしほんとうに神様から遣わされた方なら、この女の正体がわかるはずだからな」とひそかに思いました。

40.  ところが、イエスは何もかもお見通しでした。「シモンよ。 あなたに言っておきたいことがあります。」「はい、先生。 何でございましょう。」

41.  「ある男が二人の人に金を貸しました。 一人には百五十万円、もう一人には十五万円でした。 

42. ところが二人とも、どうしても借金を返せません。 金を貸した男はたいへん思いやりのある人だったので、二人の借金を帳消しにしてあげました。 この二人のうちどちらがよけいに、貸し主に感謝し、彼を愛したでしょうか。」

43.  「たくさん借りていたほうでしょうね。」シモンの答えに、イエスも、「そのとおりです」とうなずかれました。

44.  それから、ひざまずいている女のほうをふり向き、シモンに言われました。 「ほら、この女を見なさい。 わたしがお宅に来た時、あなたは足を洗う水さえ出してくれませんでした。 ところがこの女は、涙でわたしの足を洗い、髪でふいてくれました。 

45. あなたはあいさつのくちづけをしてくれなかったが、この女はわたしが入って来た時から、何度も足にくちづけしてくれました。 

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