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ルカによる福音書 7:1-14 リビングバイブル (JLB)

1.  これらのお話を終えると、イエスはカペナウムの町に帰って行かれました。

2.  ちょうどそのころ、あるローマ軍の隊長が目をかけていた召使が、病気で死にかかっていました。 

3. イエスの評判を聞いた隊長は、日頃みんなに尊敬されているユダヤ人の長老たちをイエスのところにやり、召使のいのちを助けに来てくださいと願いました。 

4. 依頼を受けた長老たちは、この隊長がどんなにすばらしい人物かを説明し、熱心に頼みました。 「あなた様に助けていただく値打のある人がいるとしたら、この方こそふさわしい人です。 

5. ユダヤ人を愛し、会堂も建ててくれました。」

6-7. イエスは長老たちといっしょに出かけられました。 家まであとわずかという時、隊長の友人たちが来て、ことづけを伝えました。 「先生。 わざわざおいでくださいませんように。 とても、そんな名誉を受ける資格はございません。 自分でお迎えに上がることさえ失礼と存じます。 どうぞ今おられる所で、ただひと言おことばをください。 それで十分でございます。 召使は必ず治ります。 

8. 私も上官の権威の下にあるのですが、その私でさえ部下には権威があります。 たとえば、私が『行け』と命じれば行きますし、『来い』と言えば来ます。 また奴隷にも『あれをやれ』『これをやれ』と言えば、そのとおりにするのです。」

9.  これを聞くと、イエスはたいへん驚き、群衆のほうをふり向いて言われました。 「どうです、皆さん。 これほど信仰深い人は、イスラエル中でも見たことがありません。」

10.  使いの者たちが戻ってみると、どうでしょう。 召使はすっかり治っていました。

11.  それからまもなく、イエスは弟子たちといっしょにナインの町へ行かれました。 いつものように、あとから大ぜいの人がぞろぞろついて行きます。 

12. 町の門の近くで、葬式の行列にばったり出会いました。 死んだのは、夫に先立たれた女の一人息子でした。 町の人が大ぜい母親に付き添っています。

13.  痛々しい母親の姿を見てかわいそうに思ったイエスは、「泣かなくてもいいのですよ」と、やさしく声をおかけになりました。 

14. そして歩み寄り、棺に手をかけると、かついでいた人たちが立ち止まったので、「少年よ、起きなさい」と言われました。 

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