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ルカによる福音書 13:8-25 リビングバイブル (JLB)

8.  すると番人が、何とか思いとどまらせようと、なだめにかかりました。 『まあまあ、ご主人様。 もう一年、もう一年だけお待ちください。 特に念入りに、肥料をやってみましょう。 

9. それで来年実がなれば、もうけもの。 だめで、もともとです。 それから切り倒しても遅くはありません。』」

10.  ある安息日のこと、イエスは会堂で教えておられました。 

11. そこに、十八年もの間、腰が曲がったきりで、全然伸ばすことのできない女がいました。

12.  イエスは女をそばへ呼び、「さあ、あなたの病気は治りましたよ」とおっしゃいました。 

13. イエスがさわると、どうでしょう。 たちまち腰はしゃんとなったではありませんか。 女は喜びを抑えきれず、神をあがめ、賛美しました。

14.  ところが、会堂のいっさいの責任を持っていた、この地方のユダヤ人の指導者は、それが安息日だというので、もうれつに腹を立て、群衆に怒りをぶちまけました。 「よりによって安息日に病気を治してもらうなど、もってのほかだっ! 仕事のできる日は、一週間に六日もあるだろうが。 その間に治してもらえ。」

15.  「いいえ、あなたがたこそ偽善者です。 安息日に働いていないと言いきれるのですか。 安息日でも、家畜を小屋から出してやり、水を飲ませに連れて行くではありませんか。 

16. わたしは今、十八年もの間サタンに束縛されていた、ユダヤ人の女を解放してあげたのです。 たまたまそれが安息日だったからといって、どこがいけないのですか。」

17.  このイエスのことばに、敵対する者たちは、ぐうの音も出ず、恥じ入るばかりでした。 群衆はと言うと、イエスの行なったすばらしい奇蹟に大喜びです。

18.  そこでイエスは、神の国について教え始められました。「神の国は何に似ているでしょう。 どういうふうに説明したらいいでしょう。 

19. そう、神の国は畑にまいた小さなからしの種みたいです。 やがて、大きな木に生長し、鳥が枝に巣をかけるほどになるのです。 

20-21. また神の国は、パン生地の中のイースト菌のようだとも言えます。 目には見えないけれども、少しずつ確実に作用して、パン全体を大きくふくらませるのです。」

22.  イエスは町々村々を通り、人々に教えながら、ひたすらエルサレムへと進んで行かれました。

23.  ある人がイエスに、「救われる人は少ないのでしょうか」と尋ねました。  イエスはお答えになりました。

24.  「天国への戸は狭いのです。 できるかぎりの努力をして、そこから入りなさい。 よく言っておきますが、入ろうとしても、入れない人が大ぜいいるのです。

25.  家の主人が戸を閉めてからでは遅すぎます。 外に立ち、どんどんたたきながら、『ご主人様ーっ! 開けてくださーい、お願いでございまーす』と、なりふりかまわず頼んでも、中からは『おまえたちなんか、全然知らないね』と、冷たい返事が返ってくるだけです。

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