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ルカによる福音書 11:32-48 リビングバイブル (JLB)

32.  ニネベの人たちも立ち上がり、この時代の人々に刑罰を宣告します。 彼らはヨナの教えを聞いて、それまでの堕落しきった生活を悔い改めたからです。 けれども、そのヨナより、もっと偉大な者が、ここにいるのです。 〔ところが、耳を傾ける人は一人もいません。〕

33.  ランプをつけて、わざわざそれを隠す人がいますか? ランプは部屋を明るく照らすものだから、燭台の上に置かなければ、何にもなりません。 

34. 目は、心の中まで明るくします。 澄みきった目は、たましいの中まで光をとおします。 肉欲に汚れた目は、光をさえぎり、あなたを暗やみに閉じ込めてしまいます。 

35. ですから、光がおおい隠されないように、よく気をつけなさい。 

36. 内面が光に満ちあふれている人は、顔も、明るい光をあてられたように、はつらつと輝くことでしょう。」偽善者のまちがい

37-38. 話が一段落したところで、あるパリサイ人が、イエスを食事に招待しました。 イエスは誘われるまま彼の家に行き、食卓に着かれました。 ところが、その時、なぜか手をお洗いになりません。 この儀式は、ユダヤでは必ず行なう習慣でしたので、家の主人は全く意外だという顔つきで、まじまじとイエスをながめました。

39.  イエスは、おっしゃいました。 「あなたがたパリサイ人は、確かに外側はきれいに洗います。 しかし、内側はどうですか? 汚れたままで、貪欲や悪意がいっぱいではありませんか。 

40. 愚かな人たちです。 神は外側だけを造られたのですか。 もちろん、そんなことはありません。 神はちゃんと内側も造られたのです。 

41. 内面のきよさは行ないに表われます。 たとえば、どれだけ親切に、貧しい人たちを助けてあげるかによって、はっきりするのです。

42.  あなたがたパリサイ人は、実にいまわしいものです。 どんなわずかな収入でも、実にきちょうめんに十分の一をささげていながら、正義と神を愛することとは、きれいさっぱり忘れているのですから。 もちろん、十分の一献金は大いにけっこうです。 しかし、もっと大切なことをなおざりにしては意味がありません。

43.  あなたがたパリサイ人は、実にいまわしいものです。 会堂で特別席に座ったり、市場を歩いていて、みんなからていねいなあいさつを受けたりするのが、何よりの楽しみなのですから。 

44. そんなあなたがたを待ちかまえているのは何でしょう。 そう、恐ろしいさばきです。 あなたがたはまるで、野原にある、人目につかない墓みたいです。 人々は、汚れたものが近くにあるとは気づかず、平気であなたがたのそばを通り過ぎるのです。」

45.  そばに立って話を聞いていた法律の専門家が、我慢がならないといったふうに、食ってかかりました。 「失礼ですが、おことばがすぎませんか。 私たちまで侮辱なさるとは。」

46.  イエスは、言われました。 「そうではありません。 あなたがたにも恐ろしいさばきが待ち受けているのです。 とうてい実行できない命令を与えて、人々を押しつぶしておきながら、自分は守ろうともしないのですから。 

47. あなたがたも、いまわしいものです。 昔、預言者を殺した先祖と、全くよく似ています。 

48. 人殺しとちっとも変わりません。 ずうずうしくも、先祖が殺した預言者の記念碑を建て、『ご先祖様は正しかった』と認めているのですから。 だから、あなたがただって、きっと同じことをしたでしょう。

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