1. 第五の御使いがラッパを吹き鳴らしました。 すると、私は、天から地上に落ちて来る、一人の人を見ました。 その人には、底なしの穴を開くかぎが与えられていました。
2. 彼が底なしの穴を開くと、大きな炉から立ちのぼるような煙が、吹き上げました。 そのため、太陽も空も、黒ずんでしまいました。
3. すると、煙の中からいなごが飛び出し、地上を駆け巡りました。 そのいなごには、さそりのように人を刺す力が与えられていました。
4. いなごは、草や木には見向きもしないで、ただ、額に神様のしるしのない人々にだけ害を加えよと、命令されていたのです。
5. しかし、人間を殺すことは禁じられ、ただ、さそりに刺されたと同じ、激しい痛みで苦しめることが、五か月間だけ許されていました。