チャプター

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旧約聖書

新約聖書

ヨハネの第一の手紙 2 リビングバイブル (JLB)

1. 私の幼い子供たちよ。 私がこう言うのも、あなたがたに、いつも罪から離れていてほしいからです。 しかし、もし罪を犯したとしても、父なる神の前で弁護してくださる方がおられます。 その方は、イエス・キリストです。 キリスト様は、すべての点で正しく、完全に神様のお心にかなった方です。 

2. そして、私たちの罪に対する神様の怒りを一身に引き受け、私たちを、神様と交際できる者としてくださいました。 私たちの罪が赦されるために、自らを神様に差し出されたのです。 それは、私たちのためばかりでなく、全世界のためでもあります。

3. 私たちがこの方に属していることを、どうすれば確かめられるでしょう。 それには、神様の要求を実行するほかありません。

4. ある人は、「私はクリスチャンだ。 天国を目指して歩んでいるし、まちがいなくキリスト様のものだ」と主張するでしょう。 しかし、もしその人がキリスト様の命令に従っていなければ、うそをついているのです。 

5. キリスト様の教えを実行している人は、ますます神様を愛します。 これが、クリスチャンであるかどうか、見分ける方法です。 

6. 自分はクリスチャンだと言う人は、キリスト様と同じ生き方をすべきです。

7. 愛する兄弟たち。 私は今、新しい戒めをつくり出しているのではありません。 これは、初めからある古い戒めであり、すでに何度も聞いたものです。 

8. にもかかわらず、この戒めは、常に新しいのです。 これは、キリスト様にとって真理であり、あなたがたにとっても、そうです。 「互いに愛し合いなさい」という戒めを守る時、私たちの生活から暗やみは逃げ去り、キリスト様のうちにある、新しいいのちの光が輝き渡ります。

9. キリスト様の光の中を歩んでいると言いながら、仲間のクリスチャンを憎む人は、相変わらず暗やみにとどまるのです。 

10. 仲間のクリスチャンを愛する人は、光の中を歩む者であり、罪と暗やみにつまずくことなく、行く手をはっきりと見渡せます。 

11. しかし、仲間を憎む人は、霊の暗やみをあてどなくさまよい、行く先もわかりません。 暗やみのために足下さえ、よく見えないのです。

12. 幼い子供たちよ。 このように書き送るのは、あなたがたの罪が、すでに救い主イエス様の名によって、赦されているからです。 

13. 年長者たちよ。 私がこう書き送るのは、あなたがたが、世の初めから生きておられるキリスト様を、実際に知っているからです。 青年たちよ。 私がこう語りかけるのは、あなたがたが悪魔との戦いに勝ったからです。 少年少女たちよ。 私がこう書き送るのは、あなたがたが父なる神を知ったからです。 

14. このように私は、永遠に生きておられる神様を知っている父親や、神様のことばを心にとめて悪魔との激戦に打ち勝つ強い青年にも、語っているのです。

15. この世と、その中のすべてのものに、心を奪われてはなりません。 もし、それらを愛するなら、実際には、神様を愛していないのです。 

16. すべて世的な事柄――性欲におぼれたり、ほしいものを何でも手に入れたがったり、財産や地位を鼻にかけたりする悪い願望――は、神様から出たものではないからです。 それらはみな、この不正な世の生み出したものです。 

17. この世は、やがて滅び去ります。 同時に、これらの禁じられた悪い欲望も消滅します。 しかし、常に神様に従って歩む者は、永遠に生きるのです。

18. 愛する子供たちよ。 この世の終わりが近づいています。 すでに耳にしていたとおり、今や多くの反キリスト〔キリスト様に敵対する者〕が姿を現わしました。 このことからも、終末の近いことは確かです。 

19. この、キリスト様に敵対する者は、これまでずっと私たちの教会の会員のふりをしていましたが、ほんとうの意味で、仲間ではなかったのです。 そうでなければ、教会にとどまり続けたはずです。 彼らが出て行った時、私たちの仲間でなかったことが証明されたのです。

20. しかし、あなたがたは違います。 聖霊様が与えられて、すでに真理を知る者となっていますから。 

21. ですから、私は、あなたがたに真理を知らせなくてはと考えて、この手紙を書いているわけではありません。 そうではなく、本物と偽物との区別ができる者となるよう、なおいっそうの注意を促しているのです。

22. 一番のうそつきとは、だれでしょう。 イエス様はキリスト(救い主)ではない、と言う者です。 父なる神と神の子とを信じない者、それが反キリストです。 

23. 神の子キリスト様を信じない人は、父なる神を自分の父とすることができません。 しかし、信じる人は、父なる神をも自分の父とできるのです。

24. ですから、あなたがたのなすべきことは、初めから教えられてきたことを、信じ続けることです。 そうすれば、常に父なる神や神の子と親しく交際できるのです。 

25. これこそ、キリスト様から与えられた約束であり、永遠のいのちです。

26. これまで、私が反キリストについて注意を促したのは、あなたがたの目をごまかし、まちがった教えに引きずり込もうとたくらむ者に、だまされてほしくないからです。 

27. しかし、今やあなたがたは、聖霊様をいただきました。 聖霊様が心のうちに生きておられます。 ですから、何が正しいかを判断するのに、だれからも教えてもらう必要がありません。 聖霊様が、すべてを指示してくださるからです。 聖霊様は真理であって、決してうそをつきません。 あなたがたは聖霊様の指示に従って、キリスト様のうちに生きるべきで、絶対に離れ出てはいけないのです。

28. そこで、幼い子供たちよ。 いつまでも、主との親しい友好関係を保ちなさい。 そうすれば、キリスト様が帰って来られる時、ちゃんと用意ができていて、主にお会いするのをためらったり、恥じたりしないですむでしょう。 

29. 私たちは、神様が正しい方であり、正しいことだけを行なわれると知っています。 ですから、正しい行ないをする者はみな、神様の子供だと判断できるのです。