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ヨハネによる福音書 20:15-29 リビングバイブル (JLB)

15.  イエスはマリヤにお尋ねになりました。 「どうかしましたか。 泣いたりして……。 だれを捜しているのですか?」マリヤは、園の管理人と勘違いしていたので、「あの方を運んだのはあなた? もしそうだったら、どこに置いたのか教えてください。私が引き取ります」と言いました。

16.  「マリヤ。」イエスが呼びかけられました。 その声にマリヤは、イエスのほうを向いて叫びました。「先生っ!」

17.  「待ちなさい。 すがりつくのはやめなさい。 まだ父のもとに上っていないのですから。 それよりも、してほしいことがあります。 行ってわたしの兄弟たちに、『わたしは、わたしの父、またあなたがたの父である方、わたしの神、またあなたがたの神である方のもとに上って行く』と伝えてほしいのです。」

18.  マグダラのマリヤは、さっそく帰って行き、弟子たちに、「ねえ聞いて、主にお会いしたのよ」と告げ、イエスの言われたとおりに話しました。

19.  同じ日曜日の夕方のことです。 弟子たちは、ユダヤ人の指導者たちを恐れて、戸にしっかりかぎをかけ、肩を寄せ合うようにして集まっていました。 その時、突然、全く突然に、イエスが一同の中にお立ちになったのです。 「平安があるように。」イエスはまず、こうあいさつされてから、 

20. 手とわき腹をお見せになりました。 主を見た弟子たちの喜びは、どんなだったでしょう。

21.  イエスはもう一度言われました。 「平安があるように。 父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わします。」 

22. ここで、一同にふっと息を吹きかけ、また言われました。 「聖霊を受けなさい。 

23. あなたがたが赦すなら、だれの罪も赦されます。 あなたがたが赦さない罪は赦されません。」疑わずに信じなさい

24.  十二弟子の一人で、「ふたご」と呼ばれたトマスは、その時、その場に居合わせませんでした。 

25. それでみんなが、「ほんとうだよ。主にお会いしたんだよ」と口をすっぱくして話しましたが、本気にしません。 頑として、こう言いはるばかりです。 「主の御手に釘あとを見、この指をそこに差し入れ、この手を主のわき腹に差し入れてみなきゃ、信じるもんか。」

26.  八日たちました。 その日も、弟子たちは集まっていました。 今度はトマスもいっしょです。 戸には、かぎがかかっています。 ところが、突然、前の時と全く同じように、イエスが一同の中に立ち、「平安があるように」と、あいさつなさったではありませんか。

27.  それからイエスは、トマスにおっしゃいました。 「さあ、あなたの指をこの手に当ててみなさい。 あなたの手をこのわき腹に差し入れてみなさい。 いつまでも疑っていないで、信じなさい。」

28.  「ああ、わが主、わが神よ!」感きわまって、トマスは叫びました。

29.  「わたしを見たから信じたのですか。 しかし、見なくても信じる者はしあわせです。」

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