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ヨハネによる福音書 19:10-20 リビングバイブル (JLB)

10.  ピラトはさらに問い詰めます。 「何も言わないのか。 わからんやつだな。 私の命令ひとつで、おまえを釈放することも、十字架につけることもできるのだぞ。」

11.  イエスは言われました。 「神から与えられた権威でなければ、あなたは何も手出しはできません。 ですから、わたしをあなたに引き渡した者の罪は、もっと大きいのです。」

12.  何とかしてイエスを釈放しようと手を尽くすピラトに、ユダヤ人の指導者たちは激しく抵抗しました。 「こやつを釈放なさるおつもりで? そんなことをしたら、あなた様はカイザル(ローマ皇帝)の味方ではありません。 だれであろうが、自分を王とする者は謀反人です。」

13.  こう言われて、ピラトは、またもやイエスを外に連れ出し、敷石〔ヘブル語では「ガバタ」〕という場所で裁判の席に着きました。 

14. ちょうど、過越の祭りの前日、正午ごろのことでした。「さあ、おまえたちの王だ。」

15.  「殺せ、殺せ。 十字架につけろっ!」「なにっ? おまえたちの王をか?」「カイザルのほかに王はないっ!」祭司長たちは、むきになって叫び返します。

16.  これでは、しかたがありません。 ピラトもあきらめ、十字架につけるため、イエスをユダヤ人に引き渡しました。十字架につけられ、埋葬されるイエス

17.  ついに、イエスはユダヤ人たちの手に落ちたのです。 イエスは、十字架を背負わされ、エルサレム市外の、「がいこつ」〔ヘブル語で「ゴルゴタ」〕という場所へ引っ立てられて行かれました。 

18. 人々はそこで、ほかの二人といっしょにイエスを十字架につけました。 イエスは真ん中、二人はその両側に。 

19. ピラトは、イエスの頭上に、「ユダヤ人の王、ナザレのイエス」と書いた罪状書きを掲げました。 

20. 処刑の場所は都に近く、しかも、罪状書きはヘブル語、ラテン語、ギリシヤ語で書いてあったので、大ぜいの人が読みました。

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