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ヤコブの手紙 2:1-11 リビングバイブル (JLB)

1. 愛する皆さん。 人をえこひいきし、相手が金持ちか貧しいかによって、態度をがらりと変えながら、どうして臆面もなく、「私は主イエス・キリストを信じています」などと言えるでしょう。

2. たとえば、教会に、りっぱな身なりで高価な金の指輪をはめた金持ちと、みすぼらしい身なりの貧乏人とが、同時に入って来たとします。 

3. その時、金持ちには、ちやほやして、教会の特等席へ案内し、貧しい人には、「あんたはあそこに立つか、床にでも座るがいい」と言うなら、どうでしょう。 

4. そんな態度は、あなたがたのクリスチャンとしての信仰を、根本から疑わせるものであり、悪い動機にふり回されている証拠です。

5. 愛する皆さん、よく聞きなさい。 神様は貧しい人を選んで、豊かな信仰を持つ者としてくださいました。 天国は、そういう人のものです。 それは、神様を愛する者に約束された贈り物だからです。 

6. それなのに、あなたがたは、貧しい人を軽べつしたのです。 あなたがたをひどい目に会わせ、裁判所に訴えるのは、金持ち連中ではありませんか。 

7. また、あなたがたが仕える、イエス・キリストの尊い名をあざ笑うのも、彼らだと知っているでしょう。

8. 「自分を愛し、気遣うように、隣人を愛し、親身になって世話をしなさい」という主の命令を、ほんとうに守っているなら、けっこうなことです。 

9. しかし、えこひいきして、金持ちにはおせじを言うなら、主のおきてを破り、罪を犯していることになります。

10. 神様のおきて全体を、注意深く守っていても、一点ででもつまずけば、全部破った人と同罪です。 

11. なぜなら、「他人の妻と結婚してはならない」と言われた神様は、「殺してはならない」とも要求されるのです。 ですから、ちゃんとした結婚生活を送っていても、だれかを殺せば、それで、おきての全部を破ったことになります。 そして、明らかに罪ある者として、神様の前に立たせられます。

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