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マルコによる福音書 9:25-37 リビングバイブル (JLB)

25.  人だかりが、だんだんひどくなるのを見て、イエスは悪霊をしかりつけました。 「聞くことも言うこともできなくさせる霊よ。 さあ、この子から出て行きなさい! 二度と戻って来てはいけない!」

26.  すると悪霊は大声をあげ、もう一度少年を激しくひきつけさせて出て行きました。 少年はぐったりとなり、まるで死んだように動きません。 人々はざわつき始めました。 「おい、死んでしまったぞ」というささやきも聞こえます。 

27. ところが、イエスが少年の手を取って起こされると、彼はぱっと立ち上がり、すっかり元気になりました。 

28. あとで、家に入り、ほかにはだれもいなくなった時、弟子たちはイエスに尋ねました。 「どうして私たちには、あの悪霊を追い出せなかったのでしょう。」

29.  イエスは、「こういうことには、特に祈りが必要なのです」とお答えになりました。

30.  一行はそこを去り、ガリラヤを通って行きました。 イエスは、できるだけ人目につかないように心を配っておられました。 

31. なるべく多くの時間をさいて、弟子たちと語り合い、教育するおつもりだったからです。 「メシヤ(救い主)のわたしは裏切られ、殺され、そして三日目に復活します」と、イエスは教えられました。

32.  しかし弟子たちには何のことやら、さっぱりわかりません。 かといって、イエスに直接その意味を尋ねるのも、なんだかこわかったのです。

33.  カペナウムに着き、泊まることになっていた家に入ってしばらくすると、イエスが弟子たちに、「ここへ来る途中、何を言い合っていたのですか」とお尋ねになりました。

34.  弟子たちは顔を真っ赤にして、うつむいてしまいました。 実は、だれが一番偉いかと言い合っていたからです。

35.  イエスは腰をおろし、弟子たちを回りに呼び寄せると、「だれでも一番偉くなりたい人は、一番小さい者となり、だれにでも仕える者となりなさい」と教えられました。 

36. それから、小さな子供を真ん中に立たせ、腕に抱いて言われました。 

37. 「見なさい。 だれでもわたしの名のゆえに、このような小さい者をも受け入れる人は、わたしを受け入れているのです。 そしてわたしを受け入れる人は、わたしを遣わされたわたしの父をも受け入れているのです」

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