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マルコによる福音書 7:5-20 リビングバイブル (JLB)

5. そこで、宗教的指導者たちはイエスに、「どうしてあんたの弟子は、昔からの言い伝えを守らないのか。 手も洗わないで、食事をするとはけしからん」と詰め寄りました。

6.  イエスはお答えになりました。「あなたがたこそ偽善者です。 預言者イザヤが言ったのは、あなたがたのことだったのです。『彼らは口先ではわたしを敬うが、心はわたしから遠く離れている。

7.  彼らがわたしを拝んでも、むだなことだ。神のおきての代わりに、人間の規則を教えているのだから。』なんと的を射たことばでしょう。

8.  あなたがたは、神の特別な命令をないがしろにして、自分たちの言い伝えを代用としているのです。 

9. それを守るために、よくも神のおきてを捨て、踏みにじったものです。

10.  例をあげましょう。 モーセは、『あなたの父と母とを敬え』というおきてを神から託され、あなたがたに伝えました。 また、父や母をののしる者は死刑に処せられるとも言いました。 

11-12. ところがどうです。 あなたがたときたら、『すみませんが、お助けするわけにはまいりません。 差し上げるはずのものは、神様にささげてしまいましたから』と言いさえすれば、助けを求める両親をおろそかにしてもかまわない、と教えているのです。 

13. あなたがたは自分たちのつくった言い伝えを守るために、神のおきてを破っているのです。 これは、ほんの一例にすぎません。 ほかにも同じような例がたくさんあるのです。」

14.  イエスは、もう一度群衆を呼び寄せられ、「さあ、よく聞いて、その意味を考えなさい。 

15-16. 人は決して外から入る食べ物によって汚されるのではありません。 むしろ内から出て来ることばや思いによって汚されるのです」と言われました。

17.  それから群衆と別れ、家に入られました。 すると弟子たちが、「さっきのおことばは、どういう意味でしょうか」と尋ねました。

18.  イエスはお答えになりました。「こんなことがわからないのですか。 食べ物は人を汚さないということが、そんなに不思議なのですか。」 

19. いいですか。 食べ物は別に人の心に入るわけではないでしょう。 腹に入って、外へ出るだけではありませんか。 こうして、あらゆる食べ物がおきてにかなうきよい物であることを示し、 

20. さらに続けて言われました。 「人の内側から出るもの、それがくせものです。 

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