旧約聖書

新約聖書

マルコによる福音書 7:20-34 リビングバイブル (JLB)

20. さらに続けて言われました。 「人の内側から出るもの、それがくせものです。 

21. 肉欲、盗み、殺人、姦淫、 

22. 貪欲、邪悪、あざむき、好色、ねたみ、悪口、高慢、あらゆる愚かさ、それらのものはみな、人の心の中からあふれ出ます。 

23. この内側から出て来るものが、人を汚し、神にふさわしくない者とするのです。」広まるイエスのうわさ

24.  イエスはガリラヤを去り、ツロとシドンの地方に行かれました。内緒の旅行でしたが、いつものように、イエス来訪のニュースは、あっという間に広がってしまったのです。

25.  小さな娘が悪霊に取りつかれて困っていた母親が、うわさを聞いて駆けつけました。 彼女はイエスの前にひれ伏すと、 

26. 娘から悪霊を追い出してくださいと、必死で頼みました。 実は、この女はスロ・フェニキヤ人で、ユダヤ人から見れば、「軽べつすべき外国人」でした。

27.  イエスは女に言われました。 「わたしはまず、同胞のユダヤ人を助けなければなりません。 子供たちのパンを取り上げて、小犬に投げてあげるのはよくないことなのです。」

28.  「おっしゃるとおりでございます。 でも先生、食卓の下の小犬だって、子供たちのパンくずは食べるではありませんか。」

29.  この答えにイエスは感心しました。 「実に見上げたものです。さあ、安心して家にお帰りなさい。 悪霊はもう、娘さんから出て行きましたよ。」

30.  女が家に戻ってみると、娘は静かにベッドに横たわっており、悪霊は出たあとでした。

31.  イエスはツロをあとにし、シドンからデカポリス(十の町)地方を通って、ガリラヤ湖畔にお帰りになりました。 

32. その時、人々が、耳も聞こえず、口もきけない男を、イエスのところに連れて来て、「どうぞ、手を置いて治してやってください」と頼みました。

33.  イエスはその男を群衆の中から連れ出し、自分の指を男の両耳に差し入れ、それからつばきをして舌にさわられました。 

34. そして、天を見上げてふっとため息をつき、「開け」とお命じになりました。 

完全な章を読みます マルコによる福音書 7