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マルコによる福音書 6:38-56 リビングバイブル (JLB)

38.  「手持ちの食べ物がどのくらいあるか、見て来なさい。」こう言われて、弟子たちは調べに行きました。 その結果は、パンが五つと魚が二匹あるだけでした。 

39-40. イエスは、群衆に座るようにお命じになりました。 まもなく、五十人から百人ほどの色とりどりのグループが、それぞれ一団となって緑の草の上に座りました。

41.  イエスは五つのパンと二匹の魚を取り、天を見上げて、感謝の祈りをささげると、パンをちぎって、人々に配るよう弟子たちに手渡されました。 魚も同様になさいました。 

42. 群衆は、もうこれ以上は食べられないというほど、たらふく食べました。

43-44. その場で食事をしたのは、男だけでも五千人はいました。 あとで草の上のパンくずを拾い集めると、なんと十二のかごにいっぱいでした。

45.  それからすぐ、イエスは弟子たちに、舟に戻り、先にベツサイダまで行くようにお命じになりました。 あとで弟子たちと落ち合うつもりで、イエスだけその場に残り、群衆を解散させられたのです。

46.  そのあと、イエスは山へ登られました。 祈るためです。 

47. 夜になり、舟に乗った弟子たちは湖の真ん中までこぎ出していましたが、イエスはただ一人、陸地におられました。 

48. ふと、ごらんになると、弟子たちは向かい風と波のためにこぎあぐね、危険にさらされています。 夜明けの三時ごろ、イエスは水の上を歩いて彼らに近づき、そのままそばを通り過ぎようとされました。 

49. ところが、弟子たちは湖上を歩くイエスを幽霊と見まちがい、恐怖のあまり大声をあげました。 

50. 皆が、おびえてしまったからです。 イエスはすぐに、「安心しなさい。 ほら、わたしです。 こわがることはありません」と声をおかけになりました。 

51. イエスが舟に乗り込まれると、風はぴたりとやみました。 弟子たちは訳がわからず、ただぼんやりと座っているだけでした。 

52. 前日の夕方、あれほどの奇蹟を目のあたりにしながら、弟子たちには、イエスがどんな方か、まだわかっていなかったのです。 彼らは、初めから信じようとしていなかったからです。

53.  一行は、湖の向こう岸のゲネサレに着き、舟をつなぎました。 

54. 彼らが舟から上がると、人々はすぐにイエスだと気づき、 

55. その地方全体に、イエスがおいでになったとふれ回りました。 寝たままの病人が次々にイエスのもとに運び込まれました。 

56. イエスがおいでになると、村でも町でも農場でも、人々は病人を広場に寝かせ、せめて着物のすそにでもさわらせてやってくださいと、必死に願うのです。 こうして、さわった者はみな治りました。本当に大切なのは心

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