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マルコによる福音書 3:6-30 リビングバイブル (JLB)

6.  おさまらないのはパリサイ人です。 すぐ会堂を飛び出し、ヘロデ党の者たち(ヘロデ王を支持する政治的な一派)と、イエスを殺す計画を相談し始めました。 

7-8. 一方、イエスと弟子たちは湖のほとりへ立ちのかれましたが、それでも、ガリラヤ全地、ユダヤ、エルサレム、イドマヤばかりか、ヨルダン川の向こう岸、さらにツロやシドンといった遠方からも、たくさんの群衆がやって来て、あとについて行きました。 イエスの奇蹟の評判が広まるにつれ、「ひと目でいいからイエス様を見たい」と、人々が押しかけたからです。

9.  イエスは、群衆が岸辺に押し寄せても大丈夫なように、弟子たちに小舟を一そう用意させました。 

10. その日、多くの病人が治されたと聞いて、病気の人たちがみな、何とかしてイエスにさわろうと詰めかけたからです。

11.  また、悪霊に取りつかれた人たちは、イエスを見さえすれば、その前にひれ伏して、「あなたは神の子です!」と叫ぶのでした。 

12. イエスは彼らに、ご自分のことをだれにも口外してはいけないと、きびしく警告なさいました。選ばれた十二人

13.  その後イエスは丘に登り、今までに選ばれた者たちを召集されました。 皆が集まったところで、 

14. 十二人の者を特に選び出されました。 いつもそば近くに置き、彼らに、神のすばらしい知らせを宣べ伝えさせたり、 

15. 悪霊を追い出させたりするためでした。

16-19. 十二人の名前は次のとおりです。シモン〔イエスによって「ペテロ」と名づけられた〕、ヤコブとヨハネ〔ゼベダイの息子で、イエスから「雷の子」と呼ばれた〕、アンデレ、ピリポ、バルトロマイ、マタイ、トマス、ヤコブ〔アルパヨの息子〕、タダイ、シモン〔「熱心党」という急進派のメンバー〕、イスカリオテのユダ〔後にイエスを裏切った男〕。

20.  イエスが、泊まっていた家に戻られると、群衆がまた集まって来ました。 まもなく家の中は人でいっぱいになり、食事をする暇もないほどです。 

21. これを身内の者たちが聞き、力ずくででも、イエスを家に連れ戻そうとしました。 てっきり、イエスは気が変になったと思ったからです。だれがイエスの兄弟、姉妹か

22.  しかし、エルサレムから来ていたユダヤ教の教師たちは、こんなふうにうわさしました。 「やつは、悪霊の王ベルゼブル(サタン)に取りつかれているのだ。 だから、手下の悪霊どもがやつの言うことを聞いて、おとなしく引き下がるのさ。」

23.  イエスは、こんなことを言う人々をそばに呼び、だれもがわかるように、たとえを使って話されました。 「どうしてサタンがサタンを追い出せるでしょうか。 

24. 内部で分かれ争っている国は、結局自滅してしまいます。 

25. 争い事や不和が絶えない家庭は、崩壊するだけです。 

26. サタンの場合も全く同じことです。 内部で争っていたら、何もできないばかりか、生き残ることさえできません。 

27. 強い人の家に押し入って、その財産を盗み出すには、まずその強い人を縛り上げなければならないでしょう。 悪霊を追い出すには、まずサタンを縛り上げなければならないのです。

28.  これは大切なことだから、はっきり言います。 人が犯す罪は、どんな罪でも赦してもらえます。 たとい、わたしの父を汚すことばでも。 

29. しかし聖霊を汚す罪だけは、決して赦されません。 それは永遠の罪なのです。」

30.  こう言われたのは、彼らが、イエスの奇蹟は聖霊の力によるものだとは認めず、サタンの力によるのだと言いふらしていたからです。

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