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マルコによる福音書 2:15-28 リビングバイブル (JLB)

15.  その夜、レビは、イエスを夕食に招待しました。 その席には、取税人仲間や、評判の悪い人たちも大ぜい招かれていました。 イエスに従う者には、この種の人々も多かったのです。 

16. しかし、これを見たパリサイ人(特におきてを守ることに熱心なユダヤ教の一派)のある学者たちは、気持ちがおさまりません。 弟子たちに詰め寄りました。「おまえさんたちの先生は、どうして、こんなくずみたいな連中といっしょに食事をするのか。」

17.  彼らの非難に、イエスはこうお答えになりました。 「丈夫な者に医者はいりません。 病人こそ医者が必要なのです。 わたしは自分を正しいと思っている人たちのためにではなく、罪人を神に立ち返らせるために来たのです。」パリサイ人の非難

18.  バプテスマのヨハネの弟子やパリサイ人たちは、断食のおきてを守っていました。 ある時、彼らが来て、「どうして先生のお弟子さんたちは断食しないのですか」と問いただしました。

19.  イエスは、こうお答えになりました。 「花婿の友達は、披露宴の席で、ごちそうに、はしをつけなかったり、嘆き悲しんだりはしません。 

20. しかし、やがて花婿が彼らから引き離される日が来ます。その時には断食するのです。 

21. こう言えばわかるでしょう。 水洗いしていない新しい布で、古い着物の継ぎ当てをしてごらんなさい。どうなりますか。 当て布は縮んで着物を破り、穴はますます大きくなってしまうでしょう。 

22. 新しいぶどう酒を古い皮袋に入れることもしません。 そんなことをしたら、皮袋は張り裂け、ぶどう酒はこぼれ、どちらもだいなしでしょう。 新しいぶどう酒には、新しい皮袋が必要なのです。」

23.  ある安息日のこと、イエスと弟子たちは麦畑の中を歩いていました。 その時、弟子たちは麦の穂を摘んで、食べ始めました。

24.  これを見たパリサイ人たちは、「お弟子さんたちがあんなことをするなんて! 安息日に刈り入れをするのは、おきて違反なのをご存じのはずでしょう」と抗議しました。

25-26. しかしイエスはお答えになりました。 「ダビデ王とその家来たちが空腹でがまんできなかった時、神殿に入って〔当時アビヤタルが大祭司でしたが〕、祭司以外に食べてはいけない特別のパンを食べたという記事を、読んだことがないのですか。 それもおきてに反することでしょう。 

27. いいですか。 安息日は人間のためにつくられたのであって、人間が安息日のためにつくられたのではありません。 

28. しかしメシヤ(救い主)のわたしには、安息日に何をしてよいかを決める権威もあるのです。」

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