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マタイによる福音書 5:20-36 リビングバイブル (JLB)

20.  よく聞きなさい。 パリサイ人や、ユダヤ人の指導者たちは、神のおきてを守っているのは自分たちだと言いはります。 だが、いいですか。 彼ら以上に正しくなければ、あなたがたは天国には入れません。

21.  モーセの法律では、『人を殺した者は、死刑に処す』とあります。 

22. しかし、わたしはさらにこうつけ加えましょう。 人に腹を立てるなら、たとい相手が自分の家族であっても、裁判にかけられます。 友達をばか呼ばわりするなら裁判所に引っぱり出されます。 友達をのろったりするなら、地獄の火に投げ込まれます。

23.  ですから、神殿の祭壇に供え物をしようとしている時、何か友達に恨まれていることを思い出したら、 

24. 供え物はそのままにして、相手に会ってあやまり、仲直りすることです。 神に供え物をするのはそのあとにしなさい。 

25. あなたを告訴する人と、一刻も早く和解しなさい。 裁判所に引っぱって行かれてからでは、間に合いません。 そうなったら、あなたは留置場に放り込まれ、 

26. 最後の一円を払い終えるまで、出て来られないでしょう。

27.  モーセの法律では、『姦淫してはならない』とあります。 

28. しかし、わたしは言いましょう。 だれでも、みだらな思いで女性を見るなら、それだけでもう、心の中では姦淫したことになるのです。 

29. ですから、もしあなたの目が情欲を引き起こすなら、その目を〔それが良いほうの目であっても〕えぐり出して捨てなさい。 体の一部を失っても、体全体が地獄に投げ込まれるより、よっぽどましです。 

30. また、もしあなたの手が罪を犯させるなら、〔たといきき腕であっても〕そんな手は切り捨てなさい。 地獄に落ちるより、そのほうがどんなにましでしょう。

31.  また、モーセの法律では、『離縁状を手渡すだけで、妻を離縁できる』とあります。 

32. しかし、わたしは言いましょう。 だれでも、不倫以外の理由で妻を離縁するなら、その婦人が再婚した場合、彼女にも、彼女と結婚する相手にも姦淫の罪を犯させることになるのです。

33.  さらに、モーセの法律では、『いったん神に立てた誓いは、破ってはならない。 どんなことがあっても、みな実行しなければならない』とあります。 

34. しかし、わたしは言いましょう。 どんな誓いも立ててはいけません。 たとい『天にかけて』と言っても、神に誓うのと同じです。 天は神の王座だからです。 

35. 『地にかけて』と言ってもいけません。 地は神の足台だからです。 また『エルサレムにかけて』と言って誓ってもいけません。 エルサレムは大王である神の都だからです。 

36. 『私の頭にかけて』と言って誓ってもいけません。 あなたがたは髪の毛一本さえ白くも黒くもできないからです。 

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