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マタイによる福音書 26:41-55 リビングバイブル (JLB)

41. 油断しないで、いつも祈っていなさい。 さもないと誘惑に負けてしまいます。 あなたがたの心は燃えていても、肉体はとても弱いのですから。」

42.  こうしてまた、彼らから離れて、祈られました。 「父よ。 もし、この杯を飲みほさなければならないのでしたら、どうぞ、あなたのお心のままになさってください!」

43.  イエスがもう一度戻って来られると、三人はまたもや眠り込んでいます。 まぶたが重くなって、どうしても起きていられなかったのです。 

44. イエスは、三度目の祈りをするために戻り、前と同じ祈りをなさいました。

45.  それからまた、弟子たちのところに来て、「まだ眠っているのですか! 目を覚ましなさい。 時が来ました。 いよいよ、わたしは悪い人たちに売り渡されるのです。 

46. 立ちなさい。 さあ、行くのです。 ごらんなさい、裏切り者が近づいて来ます」と言われました。

47.  イエスがまだ言い終わらないうちに、十二弟子の一人ユダがやって来ました。 彼といっしょに、ユダヤ人の指導者たちが差し向けた大ぜいの群衆も、手に手に剣やこん棒を持って向かって来ます。 

48. 彼らの間では、ユダがあいさつする相手こそイエスだから、そいつを逮捕するようにと、前もって打ち合わせがしてありました。 

49. それで、ユダはまっすぐイエスのほうへ歩み寄り、「先生。 こんばんは」と声をかけ、さも親しげにイエスを抱きしめました。

50.  イエスが「ユダよ。 さあ、おまえのしようとしていることを、しなさい」と言われたその瞬間、人々はてんでに飛びかかり、イエスを捕らえました。

51.  その時、イエスといっしょにいた一人が、さっと剣を抜き放つと、大祭司の部下の耳を切り落としました。

52.  ところが、イエスは彼を制せられたのです。 「剣をさやに納めなさい。 剣を使う者は、自分もまた剣で殺されるのです。 

53. わからないのですか。 わたしが願いさえすれば、父が何万という御使いを送って、わたしを守ってくださるのです。 

54. しかし、もし今そんなことをしたら、こうなると書いてある聖書(旧約)のことばが実現しないではありませんか。」

55.  そして今度は、群衆に向かって言われました。 「剣やこん棒で、これほどものものしく武装しなければならないほど、わたしは凶悪犯なのでしょうか! わたしが毎日神殿で教えていた時には、手出しもできなかったではありませんか。 

完全な章を読みます マタイによる福音書 26