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マタイによる福音書 21:26-44 リビングバイブル (JLB)

26. だからといって、『神様から遣わされたのではない』と言えば、今度は、ここにいる大ぜいの群衆が騒ぎだすだろう。 なにしろ連中はみな、ヨハネを預言者だと信じきっているんだから。」 

27. 結局、「わかりません」と答えるほかありませんでした。  するとイエスは、言われました。 「それなら、わたしもさっきの質問には答えません。 

28. ところで、次のような話をどう思いますか。ある人に息子が二人いました。 兄のほうに『今日、農場で働いてくれ』と言うと、 

29. 『はい、行きます』と答えたのに、実際には行きませんでした。 

30. 次に、弟のほうに、『おまえも行きなさい』と言いました。 弟は『いやです』と答えましたが、あとで悪かったと思い直し、出かけました。 

31. 二人のうち、どちらが父親の言うことを聞いたのでしょうか。」「もちろん、弟です。」彼らは答えました。次にイエスは、そのたとえ話の意味を説明なさいました。 「確かに、悪人や売春婦たちのほうが、あなたがたより先に神の国に入ります。 

32. そうでしょう。 バプテスマのヨハネが来て、悔い改めて神に立ち返れと言った時、あなたがたはその忠告を無視しました。 しかし、極悪人や売春婦たちは言われたとおりにしました。 あなたがたは、それを目のあたりにしながら、なお罪を捨てようとしませんでした。 ですから、信じることができなかったのです。

33.  もう一つのたとえ話をしましょう。 ある農園主が、ぶどう園を造り、垣根を巡らし、見張りの塔を建てました。 そして、収穫の何割かを取り分にするという約束で、農夫たちにぶどう園を貸し、自分は外国へ行って、そこに住んでいました。

34.  さて、収穫の時期になったので、幾人かの代理人をやり、自分の分を受け取ろうとしました。 

35. ところが農夫たちは、代理人たちに襲いかかり、袋だたきにするやら、石を投げつけるやらしたあげく、一人を殺してしまいました。

36.  農園主はさらに多くの人を送りましたが、結果は同じことでした。 

37. 最後には、ついに息子を送ることにしました。 息子なら、きっと敬ってくれるだろうと思ったからです。

38.  ところが農夫たちは、その息子が来るのを見ると、『おっ、あれは、ぶどう園の跡取りだ。 よーし、あいつを片づけようぜ。 そうすりゃあ、ここはおれたちのものだ』と言って、 

39. 彼をぶどう園の外に引きずり出し、殺してしまいました。

40.  さあ、農園主が帰って来た時、この農夫たちはどんな目に会うでしょうか。」

41.  「もちろん農園主は、その悪者どもを情け容赦なく殺して、きちんと小作料を納める、ほかの農夫たちに貸すに決まってます。」

42.  「聖書(旧約)にこう書いてあるのを、読んだことがないのですか。『建築士たちの捨てた石が、最も重要な土台石となった。なんとすばらしいことか。主は、なんと驚くべきことをなさる方か。』

43.  わたしが言いたいのは、こういうことです。 神の国はあなたがたから取り上げられ、収穫の中から、神に納める分をきちんと納める、ほかの人たちに与えられるのです。 

44. この真理の石につまずく者はみな打ち砕かれます。 反対に、この石が落ちてくると、だれもかれも、こっぱみじんです。」

完全な章を読みます マタイによる福音書 21