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マタイによる福音書 20:1-13 リビングバイブル (JLB)

1.  天国を、こんなふうにたとえることもできます。 農園の経営者が、果樹園で働く日雇労務者を雇おうと、朝早く出かけて行きました。 

2. そして、日当六千円の約束で、労務者たちを果樹園へ送り込みました。

3.  二、三時間後、また、職を求める人々の集まる場所へ行ってみると、仕事にあぶれた男たちがたむろしています。 

4. それで、その人たちも、夕方には適当な賃金を払うという約束で、果樹園へ行かせました。 

5. 昼ごろと、午後の三時ごろにも、同じようにしました。

6.  夕方も五時近くに、もう一度出かけてみると、まだぶらぶらしている者たちがいます。 『どうして一日中遊んでいるのかね』と尋ねると、 

7. 『仕事がないんでさあ』と答えたので、農園主は言いました。 『それなら今すぐ行って、私の農園でみんなといっしょに働きなさい。』

8.  終業の時刻になり、農園主は会計係に言いつけて、労務者たちを呼び集めました。 そして、最後に雇った男たちから順に日当を支払いました。 

9. 五時に雇われた男たちの日当はなんと一人六千円です。 

10. それで、早くから仕事にかかっていた男たちは、もっとたくさんもらえるだろうと思いました。 ところが、彼らの日当もやっぱり六千円だったのです。

11-12. 当てがはずれた者たちはみな、農園主に文句を言いました。 『あいつらは、たった一時間働いただけなんですぜ。 なのに、この炎天下、一日中働いたおれたちと同じに払ってやるんですかい。』

13.  ところが、農園主はその一人に答えました。 『いいかね。 私はおまえに何も悪いことはしていないぞ。 おまえは一日六千円で働くことを承知したはずだ。 

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