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マタイによる福音書 14:12-26 リビングバイブル (JLB)

12.  ヨハネの弟子たちは死体を引き取って埋葬し、この悲惨な出来事をイエスに知らせました。

13.  この知らせを聞くと、イエスは一人、舟をこぎ出し、人里離れた所へ行こうとなさいました。 ところが、大ぜいの群衆がそれと気づき、町々村々から、岸づたいにイエスのあとを追って行きました。五つのパンと二匹の魚  

14.  舟から上がられたイエスは、大ぜいの群衆をごらんになり、あわれに思って、病人たちをみな治されました。

15.  夕方になったので、弟子たちはイエスのところに来て、「先生。もうとっくに夕食の時間も過ぎてますよ。 こんな寂しい所じゃ、食べ物もないし、みんなを解散してはどうでしょう。 村へ行けば、めいめいで食べる物を買えますから」と勧めました。

16.  しかし、イエスはお答えになりました。 「それにはおよびません。 あなたがたが、みんなに食べる物をあげなさい。」

17.  弟子たちは驚いて叫びました。 「何ですって! 先生、いま手もとには、小さなパンが五つと、魚が二匹あるだけなんですよ。」

18.  ところがイエスは、「そのパンと魚とを持って来なさい」と言われました。

19.  それから、群衆を草の上に座らせると、五つのパンと二匹の魚を取り、天を見上げて神の祝福を祈り求め、パンをちぎって、弟子たちに配らせました。 

20. こうして、みんなが食べ、満腹したのです。 あとで、パンくずを拾い集めると、なんと十二のかごに、いっぱいになったではありませんか。 

21. そこには、女や子供を除いて、男だけでも五千人ぐらいの人がいたというのに。 

22. このあとすぐ、イエスは弟子たちを舟に乗り込ませて、向こう岸に向かわせ、また、群衆にも解散するよう説得なさいました。

23.  みんなをお帰しになったあと、ただお一人になったイエスは、祈るために丘に登って行かれました。 

24. 一方、湖上では、夕やみが迫り、弟子たちは強い向かい風と大波に悩まされていました。

25.  朝の四時ごろ、イエスが水の上を歩いて、弟子たちのところに行かれると、 

26. 弟子たちは、悲鳴をあげました。 てっきり幽霊だと思ったからです。

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