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マタイによる福音書 12:8-25 リビングバイブル (JLB)

8. 安息日といえども、天から来たわたしの支配下にあるのですから。」

9.  このあとで、イエスは会堂にお入りになりました。 

10. ふとごらんになると、そこに、片手の不自由な男がいます。 これ幸いとばかり、パリサイ人たちは、「安息日に病気を治してやっても、おきてに違反しないでしょうか」と尋ねました。 それは、イエスがきっと「さしつかえない」と答えるだろうから、そうしたら逮捕しよう、という計略でした。 

11. ところが、イエスの答えは違いました。 「あなたがたが、羊を一匹飼っていたとします。 ところが、その羊が安息日に井戸に落ちてしまった。 さあ、どうしますか。 もちろん、すぐに助けてあげるでしょう。 

12. 人間の値打は、羊などとは、比べものになりません。 だから、安息日に良いことをするのは、正しいことなのです。」 

13. それからイエスは、片手の不自由な男に、「手を伸ばしなさい」と言われ、彼がそのとおりにすると、手はすっかりよくなりました。

14.  そこでパリサイ人たちは、どうにかしてイエスを逮捕し死刑にしようと、集まって陰謀を巡らしました。 

15. しかし、それに気づいたイエスは、いち早く会堂を抜け出されました。 すると、大ぜいの人がついて来たので、その中の病人をみな治されました。 

16. そして彼らに、この奇蹟のうわさを言い広めないようにと、くれぐれも注意なさいました。 

17. こうして、イザヤの預言のとおりになったのです。

18.  「わたしのしもべを見よ。彼こそわたしの選んだ者。わたしが喜ぶ、わたしの愛する者。わたしは彼の上にわたしの霊を置き、彼は国々をさばく。

19.  彼は争わず、叫ぶことも大声をあげることもない。

20.  弱い者を踏み倒さず、どんな小さな望みの火も消さない。彼は最後の勝利を飾り、あらゆる争いに終止符を打つ。

21.  彼の名こそ、全世界の希望となる。」

22.  その時、悪霊に取りつかれて、目も見えず、口もきけない人が連れて来られたので、イエスは彼の目を開け、口もきけるようになさいました。 

23. これを見た人々は驚き、「やっぱり、この人がメシヤ(救い主)ではないだろうか」と言い合いました。

24.  しかし、このことを耳にしたパリサイ人たちは、「イエスが悪霊を追い出せるのは、自分が悪霊の王ベルゼブル(サタン)だからさ」とうそぶきました。

25.  イエスは彼らの考えを見抜き、こう言われました。 「内紛の絶えない国は、結局滅びます。 町でも、家庭でも、分裂していては長続きしません。 

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