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ヘブル人への手紙 11:12-24-25 リビングバイブル (JLB)

12. このようにして、年を取りすぎ、子供を生むことなど、全く絶望と思われていたアブラハムから、天の星や海辺の砂のように、数えきれないほどの子孫が生まれたのです。

13. 信仰に生きたこの人たちは、神様が約束されたものを手にしてから、死んだのではありません。 しかし彼らは、約束のものが待ち受けているのを見て、心から喜びました。 この地上がほんとうの故郷ではなく、自分がほんのつかの間、ここに滞在する旅人にすぎないことを、自覚していたのです。 

14. そう認めた時、彼らは心から、天にある故郷を慕い求めました。

15. もし彼らに、この世の魅力ある生活に帰る気があったら、いつでも帰れました。 

16. しかし彼らは、そんなものには目もくれず、神様が用意された天の都を一心に見つめて生活しました。 それで神様は、彼らの神と呼ばれることを誇りとされたのです。

17. 神様がアブラハムの信仰を試された時にも、アブラハムは最後まで、神様とその約束とを信じました。 彼は、息子のイサクを神様にささげ、祭壇の上で殺そうとまでしたのです。 

18. そうです。 まさにアブラハムは、イサクに刀を振りおろそうとしたのです。 このイサクを通して一つの国民となる子孫を与えるという、神様の約束があったにもかかわらず、少しもためらいませんでした。 

19. たといイサクが死んでも、神様はもう一度生き返らせてくださると信じていたのです。 まさに、そのとおりのことが起こりました。 イサクは確かに死ぬ運命にあったのに、生きたまま、再びアブラハムの手に戻されたのです。 

20. イサクが二人の息子ヤコブとエサウに、神様が将来、必ず祝福を与えてくださると確信したのも、信仰によることでした。

21. 年老い、死を目前にしたヤコブは、信仰によって、杖にすがりながら立ち、神様に祈りをささげました。 そして、息子ヨセフの二人の子を、かわるがわる祝福しました。

22. 死期が迫ったと感じたヨセフは、信仰によって、神様がイスラエルの人たちをエジプトから脱出させてくださることを、確信に満ちて語りました。 それを信じきっていた彼は、エジプト脱出の際に、自分の骨をも携えて行くことを約束させました。

23. モーセの両親も信仰者でした。 優秀な子供が授けられたことを知った彼らは、神様がエジプト王の手から、その子を救い出してくださると信じました。 それで、子供を殺せという王の命令にもひるまず、その子を、三か月のあいだ隠しておいたのです。

24-25. 信仰によって、モーセは成人した時、王子として扱われることを拒みました。 むなしい罪の快楽にふけるよりは、神の民と共に苦しむ道を選んだのです。 

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