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ガラテヤ人への手紙 4:18-31 リビングバイブル (JLB)

18. 人が正しい動機と真実な心から親切にするなら、何も文句はありません。 私がその場に居合わせる時だけでなく、いない時にも、そんな態度を示してくれるなら、なおさら、すばらしいことです。 

19. ああ、私の子供たちよ。 私はどんなに心配していることか。 あなたがたがキリスト様に完全に支配される時をひたすら待ちながら、生まれて来る子供を待つ母親の苦しみを、もう一度味わっているのです。 

20. 今あなたがたのそばにいられたら、そしてこんな言い方をしなくてすんだらと、どんなに願うことでしょう。 これほど離れていては、正直言って、なすすべがないといった感じです。

21. ユダヤ教のおきてを守らなければ救われない、と考えている皆さん。 私のことばに耳を傾けてください。 どうして、おきてのほんとうの意義を理解しないのですか。 

22. アブラハムに二人の子供があって、一人は奴隷である妻から生まれ、もう一人は自由人である妻から生まれた、と書いてあります。 

23. 奴隷である妻の子供の誕生の場合、取り立てて変わった点はありませんでした。 しかし、自由人である妻の子供は、まずその子供の誕生に関する特別な神様の約束が先行し、それから生まれたのです。

24-25. ところで、この実話は、神様が人間を助けるために開かれた二つの道を示しています。 一つは、おきてを提示して、それを守るようにとお命じになった道です。 神様は、シナイ山でこの道をお示しになりました。 その時、モーセに「十戒」をお与えになったのです。 ちなみに、このシナイ山を、アラビヤ人は「ハガル山」と呼んでいます。 このたとえでは、アブラハムの奴隷である妻ハガルは、戒めに従うことによって神様に喜ばれようとする生き方の象徴、ユダヤ人の母なる都、エルサレムを表わしています。 そして、この生き方に賛同するユダヤ人は、すべてハガルが産んだ奴隷の子供なのです。 

26. しかし、私たちの母なる都は、天にあるエルサレムで、それはユダヤ教のおきてに属していません。

27. イザヤの次の預言は、このことを言おうとしたのです。「喜べ、子供のいない女よ。喜びの声をあげよ、子供を産んだことのない女よ。あなたに多くの子供を、女奴隷の子供より多くを授けよう。」

28. 愛する皆さん。 あなたがたにしろ私にしろ、イサクと同じ、神様の約束に基づく子供です。 

29. 約束の子イサクは、奴隷である妻の子、イシュマエルにいじめられました。 とすれば、聖霊様によって生まれた私たちが、ユダヤ教のおきてを守るように強要する人々から迫害される現状も、うなずけます。

30. しかし、聖書には、神様がアブラハムにこう言われたと記されています。 「奴隷である妻と子供を追い出せ。 その女の子供は、自由人である妻の子供といっしょに、アブラハムの跡継ぎにはなれない。」 

31. 愛する皆さん。 私たちは、ユダヤ教のおきてに縛られた奴隷の子供ではありません。 信仰によって神様に受け入れられる、自由の女の子供です。

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