1. ある日、ナオミはルツに話しかけました。「ねえ、ルツや。 そろそろあんたも良いお婿さんを見つけて、しあわせにならなきゃね。
2. 実はね、これはと思っている人があるの。 あのボアズさんよ! あの方はとっても親切にしてくださったし、近い親戚でもあるしね。たまたま耳にしたんだけど、今夜、あの方は打ち場で大麦をふるい分けるって話よ。
3. さあ、言うとおりにしておくれ。 体を洗って香水をつけ、きれいな服を着て、打ち場へお行き。 ただし、あの方が夕食をすますまでは気づかれないようにね。
4. あの方がお休みになる場所をちゃんと見届けてから、そおっと入って行き、足もとのおおいをまくって横になりなさい。 あとは、あの方が教えてくださるよ。結婚についてどうすべきかはね。」