9. おまえたちは、平気で盗み、人を殺し、姦淫の罪を犯し、うそをつき、バアルをはじめ新しい神々を拝んでいる。
10. しかもここに来て、わたしの宮に入ってわたしの前に立ち、「われわれは救われています」と言い、再び悪事をくり返すことができると、本気で考えているのか。
11. わたしの宮は強盗の巣か? ありとあらゆる悪がはびこって、目もあてられない。
12. わたしが初め、わたしの名にふさわしい町としたシロへ行き、そこで、イスラエル人の悪のために、わたしがどんなことをしたかをよく見て来い。
13-14. おまえたちの行なったもろもろの悪事のために、ここでも同じことをする。 わたしは何度も語りかけ、しきりに呼び続けたのに、おまえたちは聞こうともせず、答えようともしなかった。だから、シロでしたように、この神殿をこわす。 おまえたちの心の拠り所である、わたしの名で呼ばれるこの神殿、おまえたちと先祖に与えたこの場所をだ。
15. しかもおまえたちを、おまえたちの兄弟エフライム人(北のイスラエル王国)のように、捕虜として外国に追い払う。
16. エレミヤよ、二度とこの国民のために祈ってはならない。 彼らのために泣くことも、彼らを助けるようにと、わたしに祈ったり、哀願したりすることもならない。 わたしは耳をふさぐからだ。
17. 彼らがユダの町々、エルサレムの通りで何をしているか、知らないとでも言うのか。
18. わたしがこんなに腹を立てるのも、もっともなことではないか。 子供はたきぎを集め、父親は火をたき、女は粉をこね、愛の女神「天の女王」をはじめ、偶像の神々に供えるパン菓子を作っている。