2-3. 「ちりの子よ、預言せよ。 神様はこうお語りになります。 大声で泣け。 恐ろしい日が間近に迫っている。 それは神の日、暗雲の垂れこめた日、諸国民の絶望の日だ。
4. 剣がエジプトに振り下ろされ、殺された者で地面がおおわれる。 その富は奪い去られ、土台はくつがえされる。 エチオピヤも強奪される。
5. エチオピヤ、プテ、ルデ、アラビヤ、リビヤ、そのほかエジプトと同盟を結んだ国々はみな、その戦争で滅ぼされる。
6. 神様がこうお語りになるからです。 エジプトの同盟国はみな滅び、自慢していたエジプトの勢力も消え失せる。 エジプトの町はミグドルからセベネに至るまで、残らず剣でなぎ倒される。
7. エジプトは荒廃し、周囲の国々も荒れ果てる。 町々も廃墟となり、さらに廃墟と化した回りの町々が、これを取り囲む。
8. わたしがエジプトに火をつけ、その同盟国をも滅ぼす時、彼らは、わたしが神であることを知る。
9. その時、わたしは早馬の使者を立ててエチオピヤ人をあわてさせる。 エジプトの運命が定まる時、彼らは大きな恐怖に包まれる。 このことは、すべて必ず起こる。
10. 神様がこうお語りになるからです。 バビロンの王ネブカデネザルは、大ぜいのエジプト人を殺す。
11. 国々に恐れられる王とその軍隊は、エジプトを破壊するために遣わされる。 彼らはエジプトを攻め、地を死体でおおう。
12. わたしはナイル川を干上がらせ、国全体を悪人どもの手に渡す。 外国人の手を借りて、エジプトとその中にあるすべてのものを滅ぼす。 神であるわたしが、こう語ったのだ。
13. わたしは、エジプトの偶像やメンピスの神々の像を打ちこわす。 エジプトには王がいなくなり、無政府状態になる。
14. 〔ナイル川上流の〕パテロスの町々、ツォアンやテーベは、わたしの手で廃墟と化そう。
15. またエジプト最強のとりでペルシウムに怒りを注ぎ、テーベの人々を絶ち滅ぼす。
16. 必ずわたしはエジプトに火をつけ、ペルシウムを痛みで苦しませ、テーベを引き裂き、メンピスを連日、恐怖におののかせる。
17. ヘリオポリスとブバスティスの若い男たちは剣で殺され、女たちは奴隷として連れ去られる。
18. わたしがエジプトの力を砕く時、タフパヌヘスも暗黒の日となる。 暗雲が地をおおい、娘たちはとりことして連れ去られる。
19. このようにして、エジプトをきびしく罰する時、彼らはわたしが神であることを知る。」